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美術館にはキューレターとか学芸員、それから図書館には司書、そう言う資格がありますが、音楽にも専門員的なものが必要なんではないだろうか、ということをこれから公文協の皆さんとご相談をしながら改善策を研究していくことが必要じゃないかと思います。

又、地方のホールも、そういう意味では音楽会を開くというだけではなくて、先程言いました、宣伝とかマーケテイングの専門的な知識を身につけられた方を是非長く働けるような組織体にしていただけないものか。これが私達にとって非常に重要で、これだけは言ってきてほしいと言われてまいりました。

それから皆さんがどういう企画を取りあげられるだろうか、ということについてですが。人が入る企画ということを考えられるのは当然です。その地域にとって、こういうものが必要じゃないだろうか、こういうのを育てていくことが必要ではないだろうかという、長い目でのポリシーを是非お作りになって、私達にも教えて頂きたい。

よくいわれる話なんですが、クラシックは儲からない、人が入らない、高い、と言われております。これももちろん共同で解決しなければいけないことですけれども、クラシック音楽ぐらいここ十数年来、物価の上昇指数よりも上がってないという傾向もはっきり言えるんです。私達はこれをちっちゃい問題ではなく、どうすれば値下げ出来るかという、根本的な問題をマネージメント協会でも、今、話合っています。それは、バブルの時に日本は非常にお金を持っているということで、ヨーロッパやアメリカの音楽家が日本に行くんだったら、いい値段を出せば日本は受け入れるよ、という傾向がありまして、日本的な出演料、ギャラというのが存在したのも事実なんです。そして、これは音楽事務所ではなかったんですが、ヨーロッパやアメリカではこのぐらいのギャラをとっているということかが分かっていても、それよりも高いお金を出して招くこともあったのです。

そしてそれは、どこで解決されていたかと言うと、スポンサーを見つけて来てその差額を埋める、そういう時代があったんです。これは、何年も前から問題になっていました。もうやめようと。アメリカやヨーロッパよりも高い値段を我々に要求するんだったら呼ばないようにして、来ないでいいと答えようというふうに言ってまいりました。なかなか足並みを揃えるのが大変だったんですが、今はそれを死にもの狂いでやらなければ、やっていけない時代になっております。演奏会の値段を安くしたいし、スポンサーはなかなか見つかりにくくなっているという時になっています。演奏料というのは、上がることはあっても下がることがないと言われていたんです。しかし、今変ってきております。私達もこれでなければやらないんだ、出来ないというふうに答えて、前回よりも10%とか、あるいはそれより引き下げて条件交渉するとい

 

 

 

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