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おむた』のネーミングで親しまれ、この名前は小学生が考えました。ここには「カルタ」が日本に上陸したルートから製作工程など、詳しい説明があります。実物を復元した天正カルタは、四百年近くの時を経た物とは思われない、鮮やかな朱色、緑、黄色を見ることが出来ます。ほかには、此処でしか見られない貝の形をした「源氏物語歌カルタ』や江戸時代の文化を知り、和歌や文字の教養に重宝されました『百人一首歌カルタ』など感動するカルタばかりです。日本的な素晴らしいカルタの文化が生まれ、これで古典を覚えたり、文字の読み方を学んだりして来たのがカルタの歴史です。文化的知識は幸い高齢になりましても七十才頃がピークだと、聞いております。楽しみながら学習できるこのカルタのお話を、おばあちやんの経験と知識で孫たちに伝えてあげております。間もなく訪れる超高齢社会を、支えて生きなければならないのは、次の世代の若い人達です。私はこの若い人達に両手では持ちきれないお宝、「カルタ」の種を、一粒ずつ播いて上げたいと考え心の準備をしております。来年の三月には世界中の国の子供たちが、自分の国の文字と絵で作った楽しい『カルタ展』も予定されております。遊びの世界で外国との交流ができ、豊かな国際社会が、作られたら素晴らしいだろうと、夢をでっかく膨らませております。大牟田の高齢者は元気印です。私達が子供と一緒になってカルタ取りの声を町中に響かせれば、ほどなく国中の皆さんがカルタの町『カルタウンおおむた』を好きになって下さると思います。好きです。カルタの町『カルタウンおおむた』。皆さん大牟田に遊びに来て下さい。好きです。大牟田。お待ち致しております。ありがとうございました。

 

 

 

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