課題
文化的で衛生的な生活のために全体の水確保の方策を検討するとともに,水道施設の耐震化と円滑な応急給水体制を推進する必要がある。
アクション (略)
15 被災者の健康対策・精神保健対策
教訓
避難生活の長期化に伴い,慢性疾患の治療薬の不足や,環境の悪化による健康への影響が生じ,肺炎を併発した高齢者も少なくなかった。特に、老人や子供には,精神面でのケアの必要があった。在宅の被災者についても同様であった。
課題
避難所及び在宅の被災者に対する巡回診療など必要な保健医療サービスやメンタルケアを提供するほか慢性疾患者への適切な対応を図る必要がある。
アクション (略)
16 被災者に対する生活相談等
教訓
被災者が抱える生活上の多くの不安を解消するため,適切に相談に応じ,また便乗値上げや悪質商法などに対する適切な情報の提供なども行う必要がある。
課題
被災者に対し,多様な生活等の問題について適切に相談に応じるほか,きめ細かな生活情報の提供を行う必要がある。
アクション (略)
17 し尿,ごみ対策
教訓
阪神地区の家庭では,大部分が水洗トイレであったため,断水によりトイレが使えなくなった。また,多量のごみが発生し,ごみ処理施設が被災したため,ごみ処理能力が低下したところもあった。
課題
避難所等における仮設トイレ,簡易焼却炉を確保するとともに,水道施設,し尿処理施設やごみ処理施設の耐震化を進める必要がある。
アクション (略)
18 災害弱者対策
教訓
高齢者,身体障害者などの災害弱者は,避難行動が迅速に行えず,また,避難生活においても,食事やトイレなど多くの面で支障が出た。
課題
在宅の要介護者の把握や,避難所での災害弱者の受入れに対する配慮を積極的に行い,相談,介護の支援体制を充実する必要がある。
アクション (略)
19 外国人対策
教訓
外国人は地理に不案内で,防災知識や発災時に情報を得ることが十分でないため,避難に苦労した外国人が多い。
また,避難所においても,情報の入手がラジオ等に限られるため,情報が不足がちであった。
課題
地域における被災状況の把握が難しい外国人に対して,日頃から意識啓発することにより,発災時に的確な防災行動がとれるよう支援をする必要がある。
アクション (略)