17-1 災害ボランテイア活動支援システム
1.災害ボランティアの定義・属性
(1)災害ボランティアの定義
災害ボランティアとは、「災害発生後に、被災者の生活や自立を支援し、また行政や防災関係機関等が行う応急対策を支援する、自発的に能力や時間を提供する個人・団体」である。
(2)災害ボランティアの職能
災害ボランティアは職能によって、医師や看護婦、通訳等専門的な技術や知識を活用する専門職ボランティアと一般ボランティアに区分される。
(3)ボランティアの所属
1)組織や団体に所属するボランティア
NGOやNPO、企業及び宗教団体等、組織や団体に属するボランティアで、自らの行動規範で活動する。
2)個人ボランティア
学生や勤労者の中で、組織や団体に属さず、個人の資格で参加する活動経験の少ないボランティアが多い。
3)後方支援や資金の提供
直接被災地で活動する支援ではなく、被災地外で行う支援活動や資金・機材等の支援を行う活動
2.災害ボランティア活動支援システム
(1)「神戸市災害ボランティア情報センター」の設置
災害発生後、神戸市社会福祉協議会に「神戸市災害ボランティア情報センター」を設置し、被害状況やボランティアニーズなどに関する情報の提供を広く行う。
全国的支援組織やボランティア団体との連絡調整及び派遣要請を行い、全市レベルのボランティア情報の集約や発信・受信基地としての機能を構築する。
また被災地における現地支援センターの開設と必要なスタッフの確保を図る。
「神戸市災害ボランティア情報センター」は、次の業務を行う。
?@ 神戸市災害対策本部との連携による災害情報の収集及び提供
?A 災害ボランティア現地支援センターの開設・運営のバックアップと連絡調整
?B 全国的支援組織やボランティア団体との連絡調整
(2)「災害ボランティア現地支援センター」の設置
災害発生後、区社会福祉協議会ボランティアセンターに「災害ボランティア現地支援センター」を設置し、区災害対策本部と連絡を取り、被害状況に応じ