を作成することができ、事務のスピード化を図ることができた。
3 消防無線の整備
全国から駆けつけた多数の応援隊が、連携協力を行うには、全国共通波1波の無線運用では不可能である。複数波及び所轄波の採用を図るべきである。
大地震最中の消防団活動
神戸市灘消防団 副団長寺井龍雄
地震後、家族の無事を確認して暫くたった頃、勤務先より出勤の要請があったが、灘消防団員として活動することを連絡し、灘消防署に向かった。後でわかったことであるが、自宅から消防署までの道中は灘区内で、最も被害の少ない地域であった。それでも家々の屋根の瓦はずり落ち、家は傾くという状況で、この度の地震の大きさと被害の大きさを肌で感じた。
消防署に7時過ぎに着き、各分団長に団員の安否と本団に分団員の派遣を連絡しようとしたが、被害の少ない第5分団と第8分団以外は連絡がつかない。そのため、単車で分団詰所、分団長宅、活動していると思われる現場へ向かった。しかし、至る所で家が倒壊し、満足に通れる道さえ無く、道を捜し回るという状況で、これが昨日までの灘の我が町かと目を疑った。これは夢ではないのだろうか、現実と夢がわからなくなってくる。
この惨状で、消防団としてどう活動するか、消防署の中も混乱状態で、声すらかけられない。警察署、区役所から消防団に対して色々と要請がくるが、何から処理したら良いのか…。通常の災害であれば消防署の係員とも相談できるのだが、係員は現場に出たまま帰ってこない。
このような大災害になると、団長自身もそうであるが、団員や家族が負傷し、被災者となっており、十分な団活動も出来ない状況であり、また経験したことのない大災害のために何から処理していけば良いのか、消防署の係員で誰か団本部の指揮支援をしてくれる人がいてくれたらと、つくづくそう思った。
市街地の消防団も小型動力ポンプ等により十分な消火体制がとれれば、もつと被害が軽減できたのではないか、非常に残念な気がしてならない。また、消防団としても若い青年層に、積極的に入団の勧誘をしていく必要があることを痛感した。
最後に、自宅も店舗も焼失、倒壊したにもかかわらす地震発生から連日、地域のために消防団活動に専念し、過労のため亡くなられました故加久部長のご冥福を心からお祈り申し上げます。
10 ボランティア活動支援
神戸市が,地域防災計画において,どのような「ボランティア活動支援」を考えているか見てみよう。
(神戸市防災会議「神戸市地域防災計画 地震対策編」平成8年3月策定)
17.ボランテイア活動支援
本項では、災害ボランティア活動に対する支援の内容を定める。