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やったわけです。その他にエコクッキング、これは1ヶ月おきぐらいにやっています。その他フリーマーケット。非常に狭い場所ですけれども、これも20店舗ぐらいのごく一般家庭という制限のなかで、押し入れにあるものを持ってきて下さいというような形でやっております。そんなわけで教室というイメージでは今申しましたイベントのなかでの1日体験教室というのが皆さんのおっしゃる教室のようで、本流は私どもあくまでも技術養成者ということに力を込めてやっているわけです。現在は、その技術養成の教室にも有償で先生を呼んでおります。その先生の指導のなかで後輩に教えられるような技術を持った時点で、もう先生は必要なくなると思います。

その工房で培った技術を持って、後輩に教えますし、その方々が生活圏のなかで工房の技術を使って、いろいろと地域にその技術を広める。それが広がっていけばますます広がっていくというねらいでやっているわけです。

ただこれにはいろいろな問題も出てきております。6月から開始して5ヶ月ぐらいになっているんですが、すべてがうまくいっているわけありませんので、皆さんがどういう問題があるかお気づきかそのあたりがあれば、参考にさせていただきたいと思います。

 

三輪:いかがでしょうか。パネリストの皆さん。木村さんの方はいかがでしょうか、ご経験がよく似てると思いますが。

 

木村:私どもの方は、物を作るということではなくて、利用するという程度しか行っていませんので、ただ、今シルバー人材センターさんにお願いしていますから、その人たち自身が技術的なものをどうのこうのというより、好きでやっておられる方たちですね。確かに家具なんかでもそうだったんですけれど、ほとんど素人さんだったんです。家具商さんに技術的なところの講習を何回かして教えて頂いたりしたんですが、その様ななかでしか行っていませんので、こういったような完全な教室を開いて技術の養成ということになりますと、私どもとしては、今の行政のなかではちょっと難しいかなと思います。いいとか悪いとかじゃなくて、人がやりたいという気持ちを育てていけばいいと思いますけれど。ですから養成していく技術者の方を探すのが大変だと思いますけれど。

 

藤本:施設等ハード面が限られているので、どうしても皆を受け入れるわけにはいかない。私が一番問題に思いますのは、会員が固定化してしまって、他の市民が参加できないような雰囲気になってしまっている。

 

木村:さっきから聞いていますと、たとえば就職するための養成の職業訓練所というような感じを少し受けたんですけれども。どういった方たちがそれを習得してどういうふうに活かしていこうかという場があるのか。それを完全に自分の職業としていくのかどうなのか、というところの考え方ではないでしょうか。

 

三輪:ありがとうございました。時間も迫ってまいりましたので、このあたりで助言者の澤田さんの方から総括として、お答えも含めて、お話いただければと思います。

 

澤田:私、今日ファッションショーをやるつもりで無理して着てきました。上着も少しいいのを持っているんですが、これは羽織だったのかな、これは泥大島とかいろいろな大島の端切れをこうしてスカートを作っていく話です。私、作ることほとんどだめな人です。子どもは作ったんですけど。そういうなかでも、こういう暮らし方なんか大切にしていきたいというよりも、目覚めたというか、なんて素敵なんだろう、新しいものというか、私もそれなりにブランド物に凝っていた時代も過去にあったりしたんですが、先ほど三輪先生が何回か、多分普段からそういうふうに言葉を使われるからなんでしょうけど、新しいものが素晴らしいというより「思い入れの深いもの作り」。

 

 

 

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