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ということで、リサイクラー活動機構の方にお任せしております。

 

坂手:吹田の場合は、研究活動が主で東京のこれとの差がすごいと思うんですけど、民間の方がやりたいと思うことがこのような形になって、参加者というのがどのぐらいの人数か分からないんですけれど、自主運営で市民を巻き込んでいくことの力量っていうのか、それを育てている研修も素晴らしいものだろうと思います。これだけのことが都内で出来ていくというのが、やっぱり行政の今の委託料があってのことだと思います。吹田もぜひ、せっかくこのパワーのある研究員の方をボランティアで、ただ教えるというんじゃなくて、一緒に巻き込んでいくような機構作り、しくみ作りを、ぜひ展開していただければありがたいなと思いました。

 

三輪:ありがとうございました。中でもいろんな議論がありまして、確かに富士見橋エコー広場を拝見させていただきまして、その時の皆さんの熱意にはすごいものがある。やはり、そこに始発組みの我々としては、逆に後発組みの方々の姿勢に学ばせていただくことが随分あると感じました。ほかにいかがでしょうか。この中で、工房を御自身で関わっておられる方はおられますでしょうか。せっかくですのでご発言いただいたら。

 

楠本:大阪市内にありますリサイクルプラザ赤川で、私が紙すき教室のコーディネーターみたいな役割をさせてくださいとお願いしてさせて頂いております。私どもの施設には、紙すきだけではなく他の教室も実はあるんですが、そういう人たちは、皆さんが依頼されて講師になられた方で、どうもやりたいという意向が随分違うようなんです。今回、3月に皆でリサイクル市というようなものをしたいと思っているんですが、なかなかうまく形が取れないのと、大阪市さんにどういう形の支援をして頂いたらいいのか分からない最中で、今すごく悩んでおりまして、今日ここへ来たらいろいろ参考になるものがもらえるんではないかと思ってきたんです。

 

三輪:ありがとうございます。どうでしょうか。パネリストの皆様で何かご発言いかがでしょうか。

 

大田:市民活動をやっていくなかで一番難しいのは場所の問題だと思うんです。工房等を行う時に、市民側はいつも場所の提供をしてくれるんですが、その後、必ず元通りに片づけてくださいねっていうふうな事で、なかなか自分たちの活動の拠点が出来ないっていうのは、工房、市民活動をやるなかで一番の問題点になってくると思うんです。

第2は販売の問題点だと思うんですが、たとえば紙すきを行う場合は、市販では売っていないような非常に魅力的な紙を作る、そういう技術をみんなで教わって、そういう工房活動をしていく。だからおもちゃの病院でも、私がやる時はいつも修理が完了するまで、付き添いでないとだめなんですよ。じっと見てないと。ここはこういうふうに壊れてますよとか、あなたはどこで遊んだからこういうふうに壊れたとか全部見せるんです。お父さんが来ていると、「お父さんあなた自分で直しなさい」とドライバーを貸してあげる。ようは知恵と道具は貸してあげるからここでやりなさい、ということでその場でやらせるんです。やはり何かメリットをもって、紙すきさん、その辺は北区さんも、結構販売ということで、実益がないとなかなかリサイクル運動というか工房活動というのは難しいと思いますので、ぜひその辺のところをお考えになった方がよろしいかと思います。

 

田中:紙すきに関しまして、私どもでは、第1工房と第2工房とがありまして、第1工房が主に紙すきを行っています。紙すきを主になってされている方は70歳すぎの方で東京に一時住まわれたんですね。その方はそこで勉強されてその後押し花の先生をされてまして、それは見事なものを作られるんです。宇部リサイクルプラザの紙すきは、牛乳パックの回収と一緒になっているから強みが

 

 

 

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