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作業をして、やっと出来上がったというようなことがあったり、その反面、お母さんが子供さんを連れてこられて、ここの指導員さんに、2時間でこれぐらいの作品を作って貰いなさいよ、私はどこかに行っているからという様なこともあるんですよ。お母さんがお茶を飲みに行く時間があるのならば、子供さんが一生懸命、汗水垂らしてがんばっている姿を見て頂いたら、ほんとにいいと思うんですが、全部がそういうことだとは申しませんが、その様な傾向も見受けられます。お父さんの方は、たとえば暑いから後でお茶を買って来てくれたり、心の交流は私の工房だけではなく、布工房さんや紙すき。電気工房みんなにあるわけでして、そういうことが実は原点だと思います。

私達の一番の強みは、市民の方と直接お話ができて、直接この手で指導したり相談やアドバイスをお互いにしながら、やっていけるということがあると思うんです。その様な強みを感じているからこそ、60歳になっても70歳になっても工房で働きたいと皆が言っております。

次に望むことは、たとえば万博公園に遊びに来られた大勢の方々のうち、少しでもこの施設に足を伸ばして頂けたらと思ってるんです。そういう市民の広がりが5年前に比べたら随分と広がってきているとは思いますが、まだまだ満員だ、賑やかだという程ではなく、私たちが忙しくなる程には見受けられないと思うんです。市民の輪の中に何時も市民工房というのがあれば、先ほどいろいろありました何がなんでもがんばるという気持ちが実現されていくのではないかと思います。

それと、工房の指導員同士の横のつながりが余りないことです。その理由は、技術を習得するのに時間がかかることや日々の仕事に追われていたりする等そちらの方ばかりに頭がいっていたと思います。まずそれらを克服して、全国の皆さんとこれを機会にお友達になって悩みを語り合いたいと思います。

 

三輪:はい。どうもありがとうございました。

これで二順したところで、三順目に入る時間がなくなりまして、もうなんと11時50分になりましたので、このあたりでいかがでしょうか、この種の話というのは後3時間ぐらいすると結構盛り上がってくるというたぐいの話ですね。私たちもこれを準備するのに10回×3〜4時間ぐらいの話を重ねてきたので、私たちスタッフの間では非常に盛りあがっているんですが、輪を作った第1回目ですので、なかなか時間の要ることかと思います。

もしフロアの方から、こんなことを自分も報告したいとか、あるいはこんなことはどうかとご質問がございましたら、挙手いただきまして、いかがでしょうか。

 

藤本:古川市の藤本でございます。北区と吹田市の場合、市民研究会というのがございますね。私どもにはなくて、これからそういう組織化を計ろうと思っているんですが、始めた時の構成と人数と、人気の様なものがあるのかどうか。ちょっと見かけたんですが、研究生の何期生募集という張り紙があったようなんですが。

 

三輪:それでは少し工房のテーマからはずれますけれども、若干簡単にご説明いたします。市民研究所はできて5周年となり、6期生を募集しているところです。最適研究グループとか,CIとか、社会ルールとかいくつかあるわけです。現在は、総勢121人の市民研究員の方がおられます。それに対して吹田市内にございます私立・国立大学から先生がそれぞれ1名ずつ出まして、その先生を主担研究員と呼びまして、その先生方を中心に10名から15名程度の研究グループが出来あがっているわけです。最初の頃は非常に応募者が多かったんですが、最近は厳選しているというか、毎年5人から10人ぐらい入ってこられます。任期制ではありませんで、ご自身がいたいだけいれるということで、長い方は最初からおられますし、去年から活発に活動されている方もおられるということで、非常に息の長い活動だと考えています。

 

藤本:リーダーシップというんでしょうかね。研究会には必ず学識経験者という方が加わっているんでしょうか。

 

 

 

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