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おりますけれども、電器工房です。ごみとして出された物とか、不用になった家電製品の提供を受けて、クリーニングとか点検補修を行っています。また、大阪府の受託事業として近隣の豊中市、摂津市,茨木市の方々からも家電品の提供を受けております。これら再生品は大阪府内の留学生に無料で提供しています。また、吹田市を初め4市内の福祉施設にも無料で提供もしております。ちなみに、昨年度の実績は、大学を通じて留学生の方に250点を提供しました。工房4は自転車の工房です。団地の駐輪場を整理して不用になった自転車や大型ごみとしてリサイクルセンターに搬入してきた自転車を一度分解し、部品を綺麗に掃除したりして、再度組み立てて再生品としていす。再生した自転車は、フロアーに10台並べて期日を区切って申し込みを受け、抽選で販売しています。

工房5は、ガラス工芸工房と呼びまして、指導員を委託しています。吹きガラスの工芸教室等も開催しており、大変な人気で生徒になるにもなかなかなれないという状態でございます。世界に2つとないような素晴らしい作品が作れます。教室として、初級から中級・上級というふうに分かれています。工房6の工房は、家具・木工の工房といいまして、家具の補修とか、廃材を使っての木工製品を作ったりしております。先ほど話にありましたマイクスタンドも、出来立てのほやほやでございまして、ほかの分科会の会場でも、いろいろな形のスタンドが活躍してると思います。

それぞれの工房では販売品は小物に限ります。工房によりましてそれぞれ違いますが、家具・木工の工房では、小物は常時販売しておりますが、大型の家具類は年3回実施していますイベント時に抽選によって販売させていただいています。再生品の販売は、すごく人気がありますが一部残る品物もございます。一番残りやすいのは和ダンスです。和ダンスは部屋が狭いという理由が一番大きいと思います。

また、年に5・6回の実践教室も行っています。私のおります工房も昨年度は、6回実践教室を行いました。廃材を利用した小物作りを行ったほか、小椅子作りやクリスマスが近づいているのでツリー作り等季節に合った作品をテーマに選んで実施しています。その他、地域教室と言いまして、公民館からお誘いがかかったり、襖の張り替えをやりたいんだけどと、市民の方から要望があれば地域に出かけていって教室を行ったりもしています。

 

三輪:はい、どうもありがとうございました。それぞれこれまでの設立からの期間とか、やっている内容でずいぶん千差万別だと思います。ところで、実はこの部屋は私ども市民研究員の会議室で、いつもは応接セットとか冷蔵庫とかあってアットホームな研究室になっているんです。その市民研究員のお一人である武内さんが中心になって事務局の西日さんと全国の「リサイクル工房等に関するアンケート調査」をしてくださいました。ここで全国の工房はどのようになっているのか、調査内容を報告していただきたいと思いますのでお願いします。

 

発表:千里リサイクルプラザ市民研究員

武内靖雄

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市民研究員のコマーシャルを少しだけ。私どもはここに書かれておりますように121人の市民研究員がおりまして5つの研究会に分かれて、いろいろ生活環境やごみ問題等について研究をしております。

私は三輪先生のなかでエコロールプレイ、言い換えれば役割分担の一つの演劇ふうな討論というものを研究・定着に向けて勉強している最中です。

それでは、まず1ページをご覧になっていただきますと、リサイクル工房等に関するアンケート解析結果で申し上げたいのは、調査対象と調査範囲は当センターが把握しうるリサイクルセンター、あるいはプラザ97施設に対してアンケートを送付しました。

調査方法としましては、郵送調査法を利用しました。配布した数が97枚に対して回収できた数が

 

 

 

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