大型のごみが増大したというなかにおいて、全国の各自治体で、粗大ゴミの処理施設が数多く建設されました。私どもの富山地区広域圏におきましても昭和48年に、処理能力5時間60tの粗大ゴミ処理施設を建設しました。冷蔵庫や洗濯機・テレビとか自転車などの破砕処理を開始したわけですが、その後、昭和57年に富山空港が拡張されるに伴い移転が必用となりまして、処理能力5時間75tの処理施設を新設して、現在に至っております。
高度成長期も終わり、ちょっと気がつくと、ごみの処理ばかりに重点を置いて取り組んできた結果、埋立場整備の遅れが指摘されまして、埋立場の整備計画と同時に、現在使用しておる埋立場の延命化対策が必要となってきました。そのなかにおきまして、平成3年度頃より、一般市民の団体等によるリサイクル運動が活発化しました。リサイクルできるものは何でもリサイクルしようとごみの減量化を図ろうという気運が高まってきたわけです。そのなかにおいて、古紙・ダンボール・布類はもちろんのこと、牛乳パックとか缶類・ビン類の分別、また台所ごみのコンポスト化などにも積極的に取り組んでいただいております。このような中で、人間が潜在的にもっている“もったいない”という心を育む意味においても、不要となったけれどもまだ十分に使用できるものを清掃や軽微なリフォームを施して、再度使用することにより、ごみの減量化及び埋め立て場の延命化を図るために、現在のリサイクルプラザを建設したというのが、設立の主旨でございます。
次、現在のリサイクルプラザにおける現状でございますが、富山地区広域圏のプラザ施設は、平成7年12月に竣工したわけですが、平成8年6月頃からリサイクル品の販売を開始いたしました。リサイクル品の対象は、家電品・家具類・自転車の3種類ということで限定しておりました。当初の考えでは、家電業界や家具業者・自転車店などから、下取りの処分に費用がかかる関係から、そちらの方からまだ使えそうな品物が持ち込まれるだろうと考えていたところ、逆にこれを始めるにあたって家電商組合や自転車商組合から、死活間題という談判があり、大変困っておったわけですが、一応両組合にはごみの減量化による埋め立て場の延命化などの主旨を説明いたしまして、何とか納得していただき、一応始めましたが現在も業者からの持ち込みはほとんどないという状況であります。
現在のリフォーム関係につきましては、広域圏で採用いたしました嘱託職員1名と、シルバー人材センターからの派遣職員4名の合計5名の体制で実施しております。品物はすべて持ち込みということになっておりまして、こちらからの引き取りは行っていないという現状のなかでやっております。従って、広域圏内の住民の方からの持ち込みと、各市町村の粗大ゴミの収集時における持ち込みがほとんどであります。自転車に関しては、ほとんどが、駅前等に放置されている自転車で、粗大ゴミとして処分依頼されたなかから、再生可能な自転車を取り出して、再生し販売するということを行っております。リサイクル品販売につきましては、購入希望者が多いため、展示場においてリサイクル品に値段をつけて2週間展示し、その間に購入者が購入希望用紙に品名や住所・氏名・電話番号を記入して応募箱に投函していただき、抽選を行います。抽選は非公開ですが、事務局長と所長が抽選を行い、当選者には電話連絡をして取りに来ていただくことになっております。当選されても持ち帰れない品物につきましては、有料にて宅配便の斡旋などもしております。リサイクル品の販売実績ですが、平成8年度は6月から3月までの合計で、家電品が158点、家具類が179点、自転車が241台その他として57点の合計635点を販売しました。販売金額は安価なため205万円余りということでございます。
入場者数につきましては、私どもの場合は少し辺ぴな所にございますので、少ないんですけれども、6,200人余り。有効応募総数が8,400票余りということになっております。また、9年度4月から10月までの実績では、家電品が111点・家具類で174点、自転車が161台、その他34点で、合計480点の販売を行っており、販売金額は162万