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の中で販売しているわけです。もともとリサイクルプラザを作る発端は、目黒区でも清掃工場ができることになりました。清掃工場を作る反対運動の市民の会みたいなのがありまして、その市民の会から、何も焼却するばかりが“ごみ”じゃないだろう。少しは再生したらどうなんだということから、ビン・アルミ缶の収集というふうな動きにもなりまして、そのひとつの一環としてリサイクル品を区民に販売するルートも設けたらいいんじゃないかということで、約6年ぐらい前に、その販売システムができたわけです。6年前、店を作る時にこちらのほうにお邪魔したんですが、まだ、オープンしていなかった。昨年、2年前にもこちらのほうを見せていただいたら、すっかり工房もできていまして、山崎さんの電気屋さんのほうは、電気のがらくたが一杯ありまして、これどうするんだと聞いたら、みんな部品を使うんだということで、これは部品の面積としてはすごい面積がいるなというふうな感じで見させていただきました。

我がリサイクルのほうについては、まあ家具しかやっていないんですけれども。家具の修理の方法ですけれども、一般的には、磨いてちょっとした傷を直して売るというのがほとんどです。データー的に見ていただきますと、資料の一番下の再生の方法というところなんですけれども、清掃して小さなキズを補修するというのが60%です。単純に言うと、要らない家具を新品に磨きかえるのは、皆さんもご家庭で何のことはない、中のものを全部出して雑巾で拭いてちょっとしたキズを直してやれば、また新しい新品同様の家具になるとこういうふうに考えてもらえば、その再生が非常に楽なんじゃないかとこういうふうに思うわけです。2番目は、キズを補修して塗装する。これはまわりにいろんな大きなキズがついているとか目立ったキズがあれば張り替えることができませんので、その部分にパテで埋めて、再塗装する形で直しております。これは件数比で24.5%ぐらい。3番目が食器戸棚のガラスを壊してしまった等が0.5%です。4番目が蝶番や把手などの部品を交換する。洋服ダンスなんかは蝶番とか把手の部分、それからパチン錠というんですけれども、玉じまりって言いまして、ドアを閉めた時にパチンと音がするドアがあります。この戸の玉じまりの中のスプリングが壊れてしまって廃品になった家具が結構ありまして、15%ぐらい。また、家具を出される主な原因は、目黒区の場合ですと、引越しが一番多いんです。引越しが半分。それから中を改装しようとするのが20%。家族構成の変動、目黒区は単身者の世帯が6,000世帯ぐらいありますので、結構改装がありまして、家族構成の変動など20%ぐらいの原因があるわけです。家具販売の件数ですが、昨年度の実績では、販売件数が家具を引き取ってきて、展示した数が2,488件。2週間展示しても売れなかった家具の件数が395件。差し引き販売した件数が2,106件となっています。金額ベースでは、昨年度の販売実績で11,592,000円となっています。シルバーアトリエに修理を全部一括で委託しており、一応シルバーアトリエの工房のお給料は全部払えるという程度の販売高はあるというのが現状です。工房の内容については以上のようになっています。

 

三輪:はい。どうもありがとうございました。それでは次に富山からいらっしゃいました木村さんお願いします。

 

パネリスト:富山地区広域圏リサイクルセンター

木村秀之

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先ほど紹介いただきました、富山地区広域圏リサイクルプラザの木村秀之と申します。富山地域広域圏は11の市町村で構成されておりまして、人口が約505,000人余りいます。この中で、ごみの処理とかいろいろやっているわけですが、プラザ施設の設立の主旨は、先ほども助言者の方からもお話がございましたが、昭和40年代の後半に高度成長期において使い捨てが美徳とされて、いろいろな商品が氾濫し、それに伴って

 

 

 

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