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はかせたりとか、上のキャップがアルミになったりとか違った素材によって作られています。はかまがなくなったりとかキャップもプラスチックになったりとか、まだ全く同じ素材ではないですが、少しずつ変化してきました。これはかなり大きな変化じゃないかなと私は思っています。このようなことをやりながら、『ゴミ減らし通信舎』の体裁は築きつつありました。

1〜2年前に、楽しいごみ減らし『いま究極のノウハウ』という本を作ってくださいました。これは、私たちゴミ減らし通信舎というほんの小さなひとにぎりのグループなんですが、このグループで今までやってきたこと、それから特にごみの分別じゃなくてその後のことについてですが。分別もとても厳しいんです、紙一つをとっても、例えばこれは雑誌として出します。週刊誌のペラペラの紙があります。あれですとピーッと二つに裂きますと薄い紙になります。それは、広告の紙と同じ材質になります。冊子も広告の紙と同じような紙でしたら、二つに割ってしまって中のホッチキスをとってしまうと広告の紙としてリサイクルに出せるわけです。そういうこととか、封筒の窓枠にセロハンが貼ってありましたら、セロハンをとってセロハンのない部分を紙として出すというようなこと細かくいきます。紙だけでも9種類といういろいろな分け方があるのです。新聞・広告・雑誌。本・ダンボール・クラフト紙・厚紙と今数えただけでも7〜8種類ありましたが、そのように細かく分類しまして紙をリサイクルに回しています。

そういうことをすることによって、業者の方があと更に仕分けしやすくなるという点があります。また、私たち自身も紙がどのようにリサイクルに回るのかということがより分かるという点もありました。そのようにして業者さんは紙を中心に回収してくれるのです。具体的にこの本に書いてありますのは、そういう活動の分類の仕方、それから自分たちがやってきた生い立ちです、このグループがどんなふうに活動してきたかなどが書いてあります。

一番私が見ていただきたかったのが、皆様のところにお渡ししている資料です。私たちの構成員は一番どんな方が多いのか、集めている仲間としてどういう方が多いのか、男性はチラホラしか来られないので、女性がここに出てます80%ほどです。あとは、年齢は40歳代が一番多いです。合わせて40%、50歳代を入れますと全部で60%以上になるかと思います。住民なんですが、やはり地の利を得て、有野台3丁目というところにあるのですが、有野台という同じ町名の方がほとんど占めています。ご近所というのは、私が歩いて行ける距離にあるのです。台車に乗せたりバイクに乗せたり、車に乗せたりして持って来られています。2ページ目のほうに書いてあると思いますが、搬入方法は車で運ぶ、手で運ぶ、ベビーカーなど台車で運ぶ、自転車で運ぶ、いろいろな方法で運んでいます。こういう方法で集めるというのは、本当の草の根運動じゃないかと思うのです。先ほど、竹腰さんのお話を聞きましてもやはり北区とかそういったところから設備を貸していただいたりしてという形では、私たちはまだできていません。本当に個人のお宅の前を貸していただいて細々とやっている市民グループ、市民とまではいかない、町民グループなんです。その中で、やはりいつまでも彼女の家の前を借りることはできないと思いますので、もっと仲間が増えてほしい。その気持ちはとてもあるのです。そのためには、もっと広い場所が必要じゃないかということで、私たちはみんなの力を合わせて、自分たちのグループを大きくするために、また市民に呼びかけるには、やはり拠点は必要じゃないかと思っているのです。先ほど竹腰さんの話を、「うらやましいな」と思いながら聞いていたのです。そのような拠点を近くのところに作って欲しいということで、今、神戸市のほうにお願いはしているのですが、なかなかいいお返事はもらえないという状態なんです。今からは、その拠点を作るために何か私たちグループでできることを広げながら、そして、回収のみじゃなくて、物を作るということも素晴らしいと思います。捨てられる運命にあるもの、そう

 

 

 

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