どうしてそんなふうなものを建てるようになったかお話します。東京都に清掃行政がありますが、区にはありません。でも、ごみとかリサイクルとかは区民の生活と非常に密着したことなので、リサイクルだけを切り離して発信しようと「リサイクル生活課」ができました。今日第4セッションの助言者の澤田さんという方が、初代の課長で、女の人なんですが。その人が、日曜日のたびに町をまわってみたら、住民が一杯いろいろなことをやっているというのですね。缶を集めてみたり紙を集めたり、「ああそうだ、これは住民の人にやってもらうのが一番いい」ということで徹底して住民主導、住民が主役、住民の発想を主体にしようということになりました。
リサイクラーというのは造語で、「リサイクルをする人」という意味です。そのリサイクラーを一般公募したら、34人集まりました。これから北区のリサイクルをどうやって進めようかということを話し合いました。『エコーライフ宣言』という草案を作ったのですが。行政は、シンクタンクにお願いするのが普通ですが、これを住民がやった、作ったということです。
その中で住民と行政の連携とかいろいろなことを決めましたが、なかなか難しいですね。まず、どうしようかということで、役割をきちんと決めました。行政はお金とか資金ですね、施設を作るとか。住民のアイデアに対して情報提供するとか、ネットワークすることですね。それからその会議には、業者も、企業も入ってました。びん・缶・紙の業者や回収業者の人も入ってました。そういう人たち、いろいろなノウハウを持っているから、そのノウハウを提供していこうということです。