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こうしたものと並んで、紙類の分別回収を行なうとともに、再生紙の利用も積極的に進めています。以上が個別的な面でのことですが、企業の環境対応活動のより基本的なこととして、ISO14000に積極的に取り組んでいきます。現在は認証を製造部門で取っていますが、今後は企業全体で取っていきたいと考えています。

 

土屋:どうも皆さんありがとうございました。知らないところで大変な努力がされているなと実感したしだいです。会場の皆様はいかがでしたでしょうか。

ここで、今までの発言を聞かれての感想・助言を本日の助言者の小幡先生よりお願い致します。

 

助言者:立命館大学教授

小幡範雄

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小幡です。よろしくお願いします。

それではここで、現在の「双子の環境危機への対応」について一言お話することにします。レジメをご覧ください。

双子の環境危機、すなわち、IN〈資源・エネルギーの枯渇〉、OUT〈温暖化、廃棄物〉があり、世界の化石燃料は50年前後で枯渇するといわれています。また、廃棄物の埋立地の残容量は日本では7〜8年で、CO2の排出による地球の温暖化による危機への対応が早急に求められています。

新しい環境産業社会を作るため、言い換えれば双子の環境危機への同時的な対応をするためには、次のようなことが考えられます。

まず、一物全体利用思考です。「物」の一部だけを利用して、すぐ廃棄するのではなく、利用できるところは利用しつくすことによって廃棄物の減量化を促すということです。次に、エコロジーに学んだ産業ネットワークの構築ですが、これは次の三つの主要事項に整理できるでしょう。

第一がゼロ・エミッションで、これは、ある産業の廃棄物を別の産業の原料として投入する産業システムの構築を目指します。

第二が逆工場とでもいうべきもので、解体工場で分解し、解体部材を原料として再利用することを目指します。

第三が成長する製品づくりです。

こうしたことを社会全体、産業界全体が実現していくためには、すべての企業がISO14000の認証工場となり、ネットワークを組んで情報交換を行ない、環境コミュニケーションを高めていくことが必要です。

リサイクルコストをだれが負担するか、地域の中の企業として市民の協力によってどう回収を行うのか、など市民・行政・事業者のよりよいパートナーシップによる地域コミュニティー形成をめざしてほしいと思っています。

 

土屋:どうもありがとうございました。お話しでは結局のところ、社会の仕組みが全体的に変わらないといけないということで、そのために企業が重ねている努力の実態を知ることができ、「何としてもやる」という気迫のようなものが感じられました。

おまたせしました。これから会場からの質問を頂き、各パネリストの方にお答え頂きます。どうぞ手をあげてください。

 

質問(1):環境活動・行動の教育について、企業の社内体制はどうなっていますか。

社員(社内)教育はどうしていますか。ボトムアップですか、トップダウンですか。

 

石川:社内では、階層別の教育を実施しております。また、社内報で広報をしたり環境レターを全員に配布しました。また、10月をリサイクル推進月間として、社員表彰、ポスター展示、月間活動報告の提出等を行っています。

参加意識の高揚も大切だと思います。作業場内での分別収集を進めるため、現場職長の教育をし、標語募集を行い、当選作を現場に掲げて意識を高

 

 

 

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