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くりしたのですが、実はリサイクル・ごみのほうで作ったのでなく、同じ環境局でも、環境担当、環境計画課というところで、市民の意見を聞いてまとめて作ったもので、ものすごく分厚く、これはそのパンフです。後で読んでもらうと結構なんですが、仙台の歴史を踏まえ、杜の都ということも含め、現状も考えてきちんと作ってあります。ただ定量目標というのがあるんですね。今度京都会議で、日本とアメリカは非常に消極的だそうですけれど、数値目標を出したということで、私たちは大変だと。私たちが決めるのではなくて、ごみの資源化率を2010年までに30%と今の倍にしろと。仙台は全国平均の場合でも16.3%ですが、更に倍にしろというのですが、いかにリサイクル率が増えたって、ごみの総体が増えたら、ごみは減らないんだから、1人当たりのごみの排出量を減らせばということでこれを具体化しなくてはならない。これがそのためのリサイクルプラザだろうなあとなってきたので、さっき展示・学習室が古くなったということはそのことです。

つまり、昭和59年からごみの分別・リサイクルというコンセプトがあったのですが、今はもっと大きな環境全体の中で、循環型とか言われてますけど、ごみとか、リサイクルとかの問題をきちんと位置付けて、その中で市民一人ひとりが、つまり1人が100歩く運動じゃなく、100人が1歩でいいと思います。環境オタクという人ができるものでなくて、みんなが普通にやる。仙台でいえば、空き缶・空きびんを始めた59年は、ごみの中には、10%もガラスや鉄くずが入っていたんです。今化粧びんだけは認めていますが1.3%くらい。今は当り前なんですよね。別に分別という意識はない。そういうふうにもっといろんなことが必要じゃないかという視点で、これからの事業も考えていかないといけない。

施設運営のあり方とか、事業の持ち方については、昨日のパネルディスカッションを聞いていると、いろんなところで研究とか事業を作るのにみんな一緒にやっている。東京と大阪の話が出ましたが、何か行政が決めて押し付けるんではなくて、というところを聞いて、本当にできるんじゃないか、帰ったらすぐやろうと思いました。役所というところは、来年度、再来年度の予算を早く決めるためには、かなり早く立ち上がらなければいけないので、早速やろうかなあと思っています。

市民が参加するという言い方がありますが、最後に、一施設集中型から地域分散型という問題ですが、リサイクル推進課といううちの課は3年くらいだけなんですけど、いろいろやってきて、やっぱりリサイクルというのはごみ減量と一緒でないとだめということと、リサイクルをやる場所は絶対地域だということです。そのシステムを行政が作ればいいんであって、車で遠くへ運んできたりとか、ぐるぐる回ったりではなくて、やっぱり、自分たちの生活の中で、やるのがリサイクルだということ。そうするとリサイクルプラザというのが、矛盾してくるんですね。800平方キロの中で1か所しかないですから。ここをどうしていくかというのが、これからの課題だと思っています。

 

中井:これから力を入れていきたいことは、やはり牛乳パックを回収しまして、市民の憩いの場所である長浜の芳光園などに桜の木などを植えて、緑に変えていきたいと思ってます。またリフォーム・ファッションにおきましては、日本の文化とともに、女性なら皆さん着物を持っておられるので、それをもう一度新しい感覚でリフレッシュして活かして、リフォームファッションショーなどを楽しくしていきたいと思っています。

問題点としましては、エコハウスが少し小さいのでもう少し大きかったらなあ、と思ってます。また牛乳パックにおきましては、遠方のため運搬費が2分の1かかってしまいますので、そこを何とかできないかと考えております。しかし牛乳はびんで飲んだ方がいいのかなあ、と皆さん言ってます。時代とともに、お勤めの人も多くなり、ボランティアの人も厳しくなってきましたので、そういう点も考えていかないといけないと思っております。

今後の課題としましては、子供と一緒に交流し、

 

 

 

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