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の根拠地でということで、奮闘してられるのがよく分りました。

 

神保:具体的事業と、反響の強かった事業と、問題点と課題ということを話したいと思います。展示学習室というのは、一人でいろいろボタンを押しながら、ビデオを見ながらというようになっているんですけれど、はっきりいいますと内容が古いということですね。平成7年に作ってもう時代は変わったんで、これはリサイクルプラザの悩みです。全国でこういうところのノウハウを提供してくれる業者は限られてまして、見積を取るとものすごく高い。下手すると、億になる場合もある。そういうものを今後どうしていくかというのは、知恵を出さないといけないのですけど。後は図書・ビデオはプラザが市内中心部に無いんで、市役所の中の環境学習コーナーがはるかに充実してますが、これについては徐々に利用者も増えてきているというので、もう少し市民の側の意見を聞いて見やすいようにしていくことかなあと思っています。

リサイクルの実践のほうでは、当初の計画と大分変わってきています。いろんなリサイクル品を持ち込みたいという意見が多くて、あんな遠いところなのに自動車で持ってくる人がいるんです。断りきれなくて、今は展示しているリサイクル品の7割くらいは、市民が持ち込んだ物で、それはそれでいいことですが、やっぱり排気ガスを吐いて自動車で運んでくるのはどうかなあという意見もあって、最後のところで言いたいのですが、地域分散をどうするかが課題で、この辺の問題を解決していかないとと思っています。

本の持ち込みとか持ち出しというのは、福岡でもやってますけど、これは成功しています。今回、お持ちしましたリサイクルプラザのニュースでも、民間でやっているものも紹介してます。

遊ぶところでは、圧倒的に子供の利用が多く成功していると思います。また仙台市の場合、アートの関係、ごみだけで作ったログ・ハウスとか、若い人たちの関わりが多い。若い人たちを引き付けようということで、専門学校の美術をやっている人たちに呼びかけて、アート展を昨年やりました。シンボルマークなんかも偶然なんですが、22歳ぐらいの人が応募してくれて決まりました。これまで市役所というのは、全部の世帯、全部の市民に同じチラシを配って事を済ませていましたが、そんなことやっている民間の人はいないですよね。誰を対象に、何をするかということで、このアートなんか、明確にこの遠いリサイクルプラザに、何とか若い人たちを引き付けようということであって、また、ログ・ハウスなんかも、展示を定期的に変えて人気があります。リサイクルのピアノを置いて、自由に弾いてくださいとか、工夫してやっています。リサイクル団体の人たちが布をパッチワークした大きなものを、ロビーにつるしてあるのですが、まさかできたときにこのロビーにつるせるとは思わなかったものの、なかなかマッチしていいものです。

反響が強かった事業では、イベント1回目は、こんな遠いところに来てくれるのかなあと心配しました。でも4,000から5,000人の人がこのイベントのために来てくれました。いろんなリサイクルのイベントをどこでもやってますけれど、市民の人たちが参加をして、市民の人たちが、そこでいろいろ楽しんで考えていけるという場としては、今後イベントの中身ももっともっと良くしていかなければと思っています。夏休みなんかは子供たちが対象です。

役所の問題は、市民センターというのが各地区で53カ所あり、今、環境の講座が多いんですね。老人大学、またいわゆる主婦を対象にしたいろいろな講座、他に若者向けの講座、勤労者向けとか、いろんなところで環境問題オンパレードで、私たちに講師の依頼が来るんですが、その辺の整理です。役所は、教育局と環境局に分かれていますが、市民には関係ないですものね。行政は変わっていかないといけないし、より一層、市民とあり方について考えていかないといけないと思います。

問題点と課題のところで、一つだけ、この“杜の都環境プラン”をお示ししましたが、私もびっ

 

 

 

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