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料金が載っていますが、二酸化炭素排出量を減らすために省エネすれば、お金も節約できる。これが翌年で、前年との比較ができてくる。お金も、節約できたかどうか分かる。この人は自分自身もソフトを開発しながら、自分で自然に学習して、例えばここでいうと、昨年の1月中に2,475円節約しました。このように年間の集計を昨年との比較ができるようになっています。これが環境家計簿運動の紹介です。

●エコポリスセンターは、実は都営三田線と東武東上線の真ん中にあります。不便な所で、歩いて15分くらいの所にありますので送迎バスを用意してあります。当初は、低公害車でなくてディーゼルだったんですけど、やはり、今時ディーゼルは環境に良くないのじゃないかと言われまして、その間ずっと低公害車のバスを探していましたところ、トヨタ自動車から、ハイブリッドの電気バス、基本的に電気ですが、発電用に1,500CCのカローラクラスのエンジンを積んで、それで地球温暖化につながるガソリンそのものの大体2割くらい節約できますし、なお且つディーゼル特有の黒鉛とかが大幅に削除でき、10分の1とか20分の1とかケタが違いますが、昨年の10月からモニターで、無料で提供されてます。間もなくモニターが終りますので、今度新車を買おうと考えてます。

●エコポリスセンターの外観です。建物自体が、展示になっていまして、冬の暖い陽射しは中に入りますが、夏の強い陽射しは中に入らないような独特の2重壁構造になっています。手前にあるのが電気自動車ですが、この他に天然ガス自動車と、今トヨタから提供されているラブホールという電気自動車です。来年はメタノールの乗用車もライン・アップして紹介していこうと考えています。

今、ご紹介したパソコンソフトは、このフロッピーに圧縮して入っていますので、ウインドウズ95などのパソコンに解凍して中に入れますと、エクセルという計算ソフトで自動的に動きます。ご希望の方は、後ほどお配りしますので、取りに来てください。

それから、事業そのものは、当たっているというか、成功はしていますし注目もされています。年間20万人くらい来館者がいて、ついこの間、50万人目のセレモニーを行い、視察も大体1,000件以上来ています。海外からも20か国以上、大体環境に携わっている行政官とか企業の方がみえました。いずれにしても環境問題は、板橋区だけでは解決できないので、もし板橋区の中から良い点があればどんどんノウハウを提供したいと思っていますし、このフロッピーもどんどんコピーして構わないとうたっており、環境家計簿も他の自治体でそっくりそのまま真似ていらっしゃるところがありますが、構いません。良いところは、どんどん真似して、取り入れて良いと思います。

課題としましては、今度はちょっと、紹介できなかったのですが、やっと講座卒業生が自分たちでグループを作って、いわゆるNGOとして活動を開始しました。こういう動きをどんどん活発にして、区内の他のNGOもどんどんこのセンターを利用してもらって、土日祭日なしで、通年開館してますし、夜9時半まで部屋を無料で貸し出ししています。夜の活用がまだ少ないので、もっともっと活用の度合いを高めていきたいというのが今後の課題です。

また今後、学校との連携ということで、来月から小学校と私どものセンターとを結んで、学校現場でうちの情報を使って環境学習を行うといった取り組みを開始します。最終的には全小学校・中学校をインターネットで結んで、私どもが提供する情報をうまく授業の中で活用していただくということになっています。今までは、一般行政セクションと教育委員会との連携がとれなかったんですが、今後は、これを一つの新たな展開として、子供たちが学ぶと必ず親に発信してくれますから、板橋区全域をカバーできます。また外とのいろんな交流を図れるということでインターネットが有効じゃないかと思っております。

 

井上:まだまだたくさんお話になりたいことがあると思うんですが、本当に多くのことを展開なさって、今の小学校との連携のお話では、地域社会

 

 

 

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