日本財団 図書館


たくさん抱えて帰り、これはどこへ行ってしまうのだろうと思っています。ごみになるのか、またどこかで、どなたかにお分けするのか、そこまでは追跡はしていませんが・・・。

そういった問題もありますし、フリーマーケット出店者の方にアンケートをとっておりますと、1〜2回経験したような半分くらいは常連で、後の半分は初めての人で、客として来たけれども自分もやってみたいと、新しい人がだいたい毎回半分ずつ増えてくる。来場者も友人とかに聞いて来る。そういった方も半分か、比率は分からないけれど、少しずつ輪が広がっています。けれども常連の方の先ほどの、せっかく買ったものがごみになるのではないかという心配も確かにあります。

 

野島:エコポリスセンター、いわゆる箱ものの中の一つですが、そういった意味では、設立段階で反対する議会の会派もありました。今では、もっとやれという。結局、そこの箱を中心に何をやるか問われているので、具体的に費用対効果でどれだけの効果を上げれるか、今は反対する人がいないので大変自信を持って運営しています。今センターではどういうことをやっているのか、OHPを使って説明します。

●昨年の環境白書で、私どもエコポリスセンターが、住民が環境問題に積極的に関わる拠点として紹介されました。

●リサイクルサロンといって大変人気のあるセクションです。約1か月間展示をして、売れればそのお金が自分の所に戻ってくる。だいたい交換率が90%を超しますので、非常に好評です。

●リサイクル工房で、“いかけやさん”という昔の職人の名前を使わせていただいて、区民に公募して来ていただいている職人さんで、大体役所の技術者のアルバイト程度の賃金が給付されます。

●これは刃物を研いでいるところ。区民祭りなどでは出張して行います。リサイクルの講座も区民祭りの中で自由に参加してもらいます。

●先の要らなくなったものを織りこんでサイフやいろんなものを作っているところ。

●子供向けに小さなものを作っている。

●最近よくやる、エコクッキングの講座で、材料を使い切ったり、エネルギーをなるべく使わない工夫をしたりしてます。これも区民から、公募して集まっていただいた先生方に講座を委託して、運営しています。

●リサイクル月間で、展示をやったもので、各企業から協賛で、いろいろなものを出してもらいました。

●今、古紙の市況が問題になってまして、雑誌類はほとんど逆有償で、つまりお金を出さないと持っていってくれない。自治体によっては回収ルートに乗らないので集めないというところも出てきましたが、板橋区では、古紙の再生業者と製紙会社との共同開発をして、パルプモールドというのをテレビでも再三取り上げられましたが、小さいのは苗ばちです。ふつう塩化ビニールの苗ばちを使うわけですが、それだと廃棄物として処理が困る。ところがこれはそのまま土に返ります。原料は雑紙といいますから、雑誌のような質の悪い紙で、そのまま土に返ってしまうということと、この苗ばちを破って根を張る事によって、非常に強い作物ができる。大型のほうはそのまま、はちとして使えるように、若干防水性を持たせている。このような、開発もしています。

●リサイクル月間で展示させていただいた。このように、ホールをぶち抜き、世界のリサイクル事情を、中村吾郎「さんの写真等で紹介した。

●これはメインのイベントで、スライドアンドトーク。ドイツを中心とした海外のリサイクル事情です。

●ダイオキシン問題を中村吾郎さんの写真で紹介しました。直接ベトナム戦争当時から追っておられる写真家で、かなり貴重な写真でたいへん好評でした。

●ドイツ大使館の環境政策書記官がゲストとして来るエコロジー講座で、毎週1回成人対象です。毎月テーマが変わり、一つのテーマで4回に分け、最初に先生をお呼びして基礎的な知識を学習し、実習してそれらをよく理解する。それから実際に

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION