いうことで、いろいろ展開していただいている事業などをお話しいただいたのですが、すでにその中で、具体的な問題点や、こんなことを感じているんだというご紹介もありましたけれど、次のコーナーは絞っていただきまして、成功事例というか、力を入れてうちはうまくいっているとか、あるいはこんな事考えたけれども失敗してしまったとか、何かそういった事例について個々にお話しください。あわせて問題点などもありましたらお話ししていただきたいと思います。
杉本:成功しているというか、にぎわっている事業としては、センターの施設では小さいので、そこではできないのですが、フリーマーケットを平成3年から毎月1回やってます。繁華街でやれるということは広めるうえではメリットで、毎月1回開催していると、市民の間に何かやっているなあというのがどんどん広まり、来場者も増えてきています。実際計ったことはないんですが、概算でも春や秋のシーズンには2万人前後の人がフリーマーケットに集まって来て、にぎわっている状況です。
それと「フリーマーケットイン光の広場」などということで宣伝していますが、地域にリサイクル関係の市民団体がいくつかあり、そういう方々が不用品交換関係に力を入れてまして、あっちこっちでフリーマーケットのお手伝いをするということをやっています。そのようなことが相乗的にいろいろと影響しあって、名古屋市では、地域とか各種団体の方々が盛んに何かをやるときには、人集めもありますが、そういった不用品交換情報ということで、フリーマーケットをやっています。毎月定期に開催しているマーケットですと、私のほうでつかんだものだけでも、6か所ほど、30から大きいのでしたら1,500店ほど、一部民間テレビ会社なども入ることもありますが、1,500店ほどの大きな出店をするようなものでも20件ほどあります。あるいは地域でもフリーマーケットをやっていただくことを勧めているのですが、10店・20店ほどの小さなものでも私どものつかんでいるのが30件ほどあり、つかんでないものも聞きますと、あっちこっちで、例えば先ほどの夏祭りなど、端っこの方でやったりとか、いろいろな事をお聞きしております。
名古屋市では、こういったフリーマーケットを始めとしまして、先ほど事業の中で申しました不用品交換情報誌というようなもの、私どものほかにも商業誌が何冊か、そういうものを中心に出すようになっていますが、そういうものを併せて不用品交換が非常ににぎわっているという状況にあります。
特に、施設が小さいものですから、外に出かけてするということがよくあるのですが、もう一つこれから力を入れたいことは、生ごみたい肥化容器、これは購入補助のほかに、説明会を開いています。補助を受けた方全員というのでなく、ざっと3割程度しか来てくれませんが、それでも作り方とか、コンポストなど、たい肥化促進剤を使った容器やたい肥化促進剤をいくつか買って来て並べたり、あるいはできたたい肥化物を土に入れる前の発酵し終ったものを作って来て、お見せするなどしています。簡単にでき、ごみの減量としても効果がありますよとか、家庭菜園での有機野菜というか農薬とか化学肥料を使わない自然のものができますよとお勧めしています。まだそれほどに広がっていませんが、今後広がって行くんじゃないかと期待をしています。
井上:例えば、フリーマーケットは広まってはいるけれども、安いからといって、よけいに買いすぎて、またごみを作っていることはないだろうか。何かお感じになっていることはありませんか?
杉本:確かに問題点があります。常連の方ができてきまして、朝10時からやるのですが、9時ぐらいから待機している方がいて、10時前から準備を始めるのですが、それ以前に店主でない人が見に来て勝手に段ボールを開いてしまう。けんか腰ではないけれど、そんなやりとりをしながらやっている状況です。そういう方々は、両手に紙袋を