つまり共同とか一緒にやっていこうということが大事です。これまで役所は全部情報を隠していて、一緒にやっていこうもないんですが、一応情報も全部開けっぴろげにして、知らせることは全部知らせて、対等に意見は述べあっていこうというのが仙台市の目標で、そういう目標が出る時期のちょっと前にプラザを造りました。造るときはあまりそういう観点はありませんでした。仙台市の場合は、施設主導できて、造ってからどうしようかと、後で担当者が頭をひねって考えてる状況です。せっかく造ったのだから良くしていくのはいいとは思いますが・・・。
もう一つの変革とは、ごみとかリサイクルに関わる仕事自体が変わってきているという問題です。とにかく大きな工場を建てて、煙が出ないようにして燃やせばいいというふうに思ってきたんですが、それではだめだというようになってきました。ただ最近では、ダイオキシン対策で、また大きな工場を造れと厚生省が言っていますが、全国の自治体は目をむいています。仙台市も100万都市ですから、600トン規模の工場が3つあって、次の新しい工場を造るときにダイオキシン問題もありますが、そもそも容器包装リサイクル法、厚生省の方もいらっしゃるか分かりませんが、それによればごみが半分に減るという計算になっています。それから、生ごみなどをリサイクルしていくときに、どういう工場を造ればよいか大きな問題です。
リサイクルプラザというのも、地球に優しい何とかのとか、リサイクルと言っていれば何かやったつもりになっているような、後で中身の無かったことに気付くようなものでなく、これからが本当だということ。実際問題として、地球環境問題を都市のレベルでどのようにやれるか、その中でごみ減量・リサイクルをどう具体的に進めて行くべきか、物事は具体的ですから、何をどうリサイクルしていくのかなどを考えないといけない。今日は発信ということですが、発信する場合には主体が自治体なのか、パートナーシップで一緒にやっている自治体と市民なのか、企業も入っているのか、主体がどこにあるのか、ここが問題で、ここが変わっていきます。
内容は何を発信するのかが大事で、施設の紹介で申し上げたいことは、仙台市リサイクルプラザはちょっと前に造ってしまったものですから、その変革の中で20億円をかけて造った建物が、本当にごみを減らしたりリサイクルを進めたり、また、どのように環境をよくするステーションになれるのかということです。
パネリスト:長浜市エコハウス
中井初子
長浜市は、滋賀県の北部に位置し、人口は6万人足らずの地方都市です。秀吉が長浜城を築き、はまちりめんの産地です。他の都市とは規模が違いますが、住民は一生懸命頑張っています。今日は、長浜市消費学習研究会の会員の一人としてエコハウスを拠点とした私たちの資源リサイクル活動の一端を述べます。
?@エコハウスと私たちの活動:この施設は300平方メートルで決して大きくありませんが、市民が地球環境を身近なところから考え、できることから実践活動を体験する、そういった場所を提供する目的で平成2年に設立され、省資源実践館とシルバーワークプラザの複合施設となっています。エコハウスは近年関心が持たれているエコロジー、生物と環境の関わりを実践館・ハウスとかみ合わせて表現しています。機能としては、講習室・展示室・作業室・ストックヤード・スタッフルームからなっています。
?A長浜市消費学習会の歩み:私たち学習会は、滋賀県で一番早く、昭和46年に会員28名で発足、現在は300名程度です。振り返ってみますと、昭和30年代後半からの高度成長期には、国民所得が飛躍的に向上し、消費は美徳と言われ、私たちの生活は質・量ともに大変豊かになりました。その反面、商品の販売の激化による誇大広告、不当表示、欠陥商品、有害食品のはん濫など、消費生活を巡って多くの問題や不安を投げかけました。そうした中で、