今から13年前から空き缶・空きびんを始めている。沼津市より遅いが、これくらいの規模の都市では早いほうではないか。自分たちでは思っていないが、先進都市だと言われています。ごみは今までマイナスになったことはありませんが、ごみの増える率は減っています。資源化を進めていますが、総体のごみの量が減っているということはありません。
仙台市のリサイクルプラザは、写真で見るとイメージが分かると思いますが、総ガラス張りで立派です。20億円以上かけてます。隣に327億円の600トンの焼却工場があって、それを造るときに、これからどうして分別しなければいけないのか、ごみはどうなっているのか、環境の問題はどうなっているのか、一人ひとりが分からなければ分別するという手間をしないだろうということで、施設の意義は、「リサイクルの主役は市民一人ひとり」というそんな市民の集う広場です。
施設の中身は、どこもだいたい建物の大きさによって違いますが、板橋さんに行きましたが、うちは手でカウントしているのに、入場者数は自動的にカウントしているので感動しました。お金のかけ方によっては建物は違うと思います。中は写真を見ていただいたとおりです。ただこのうちの2枚の写真は子供に関連する写真になっています。確かに子供さん連れが多い。おもちゃを市民に持って来ていただいて、粗大ごみのカーペットを敷いただけなんですが、子供たちは楽しそうです。子供たちをここに置いて、お父さんやお母さんたちがいろいろなコーナーに行き、リサイクル品を見たり、展示品を見たりします。清掃・焼却工場からの電気などを利用して、2階が温水プール、1階がプラザになってます。平成7年度に出来、今年3年目で、平成9年10月31日に30万人を突破しました。プールだけを利用する人が20万人ですから、3人に1人はリサイクルプラザだけに来たことになります。
でも、非常に遠いんですね。今回バスの中でご一緒した東京都北区の澤田さんが、「清掃の担当の人が造るとずっと遠いところにプラザを造る」ということをおっしゃってました。吹田もモノレールができるまでは大変交通が不便だったそうですが、しょうがないですね。仙台市リサイクルプラザは山奥の墓場の裏にあります。そういう所では今回のテーマである参加・体験・ふれあいもないじゃないかと、市民の方にも言われたりするんですが、仙台の町は意外と交通も朝夕以外渋滞しないし、市内から車やバスで15分ぐらいで来れます。昨日、吹田市役所からこの会場近くのホテルまでタクシーに乗ったんですが、随分遠いですね。料金も3,000円近くかかりました。仙台ではこんなに乗ることはありません。冬は雪が深く、山形の蔵王の方に面して施設があるので、市内で降らなくても10から20センチ積もったりし、除雪作業も重要な仕事です。
施設の内容は、勉強すること、実践すること、遊ぶということで、今日のテーマの参加・体験はあるが、ふれあいが少し足りない気がします。来た人どうしのふれあい、市民どうしのふれあいなど、もう少し工夫が必要かと思ってます。ただ泳ぎに来る人が最近多いです。夜8時までやっていますので、温水プールに年輩の方から若い方まで来られます。ただリサイクルプラザは5時までなので、夜来られた方は全部見ることができません。温水プール利用者20万人の方がこの施設に来ることになり、うまくやったと思ってます。あとは目的別に10万人は来ます。平均すると、平日300人、休日は600人ぐらいです。団体利用は2割ぐらいで、5人に1人は団体で来る人たちです。自分たちが考えてたよりも多いかな、というところです。
施設紹介のところで話したいことは、一つは自治体が変革の途中にあるということの問題は大きく、次のページに部門別、セクション別の話がありますが、例えばいろいろの複合施設を造ろうとしても、補助が何々省、何々事業という形でしかできないので、完全にセクショナリズムですから、国も自治体もそういう点は変わっていかなければいけない時期に来ています。市民との関係でも役割分担という非常に安易な言葉ですが、パートナ―シップ、