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行事に出かけて、パネルなどを持参して普及・啓発を少しでもやろうとしています。今後の課題として、ビルの一角で狭いので、また名古屋市には1か所しかないので、施設の拡大、事業の充実が必要で、方面別に施設を造るというようなことから、多くの市民の方が参加しやすい施設を課題としてもっています。また、リサイクル基金を充実して、自主事業を拡充していきたいです。

 

パネリスト:東京都板橋区エコポリスセンター

野島俊昭

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施設の紹介ではPRのビデオを5分ぐらい見ていただきます。またパンフレットをたくさんご用意しましたが、ごみにならないようにお願いします。普段エコポリスセンターでは、来館者に対してはレーザーディスクで紹介をしていますが、今日はビデオテープにダビングして持って来ました。

《ビデオ開始》板橋区の面積:32.17平方キロメートル。平均海抜:30メートル前後。武蔵野台地と荒川の沖積低地で形成されている。その昔から水資源に恵まれた緑豊かな土地であったが、昭和30年代後半から、東京都は深刻な公害問題を抱え始め、この問題を重くみた板橋区は、公害問題に全力で取り組んだ。加えて区内の企業も積極的に公害対策を行い、板橋区の環境は大幅に改善された。昭和50年代中頃からは、環境を見つめる目は単に公害を無くすことから、潤いや安らぎなど精神的な豊かさに向けられるようになった。これを受けて昭和60年代初めから板橋区では、地域の環境が一目で分かる、環境情報システムの構築、水辺とふれあいを大切にしたイベントなどの開催、自動車による大気汚染の改善を目指した低公害車の普及、環境家計簿による環境に優しいライフスタイルを求める運動、資源のリサイクル化を実践する資源化センター事業の推進など、区民とともに新しい取り組みを進めた。さらに板橋区快適環境の創造へ向けたまちづくりを総合的に推進するために、平成5年に「エコポリス板橋環境都市宣言」を行なった。この考えを受けて、平成6年には「アジェンダ21いたばし」が作られ、地球環境保全の具体的行動計画を示した。この「アジェンダ21いたばし」を実践するための拠点となるのが、板橋区立エコポリスセンターである。エコポリスセンターでは環境学習事業を重点的に展開している。野鳥とのコミュニケーションを大切にする巣箱づくり、毎年秋に行われる区民祭では、必ずリサイクルコーナーが催されている。身近な環境についての調査を区民の手で行う環境観察会。環境観察員の一人ひとりが調査した自然や生き物、地域のアメニティーについての貴重な情報は、エコ情報システムによって集計・加工され、板橋区の環境の現状を知り、より良くするための地図や画像情報にまとめられる。板橋区民にとってエコポリスセンターの果たす役割は、量り知れないものがある。またかけがえのない地球環境と人が共生するためにも。《ビデオ終了》

はじめに、東京23区の性格を簡単に紹介させていただきます。東京23区は、地方自治法上、東京都の内部団体の性格を合わせ持っています。区長は公選制で、部分的には政令市並みの権限もあります。市町村の基礎的な自治体の仕事もしています。そういう二重の性格を持っている関係で、清掃事業はいまだ東京都のほうにあり、一般家庭向けのリサイクル事業は各23区でそれぞれやっています。こういう形になっていますので、この辺がいろいろの問題点や、悩みも出て来るところです。ここ板橋区は、もともと工場公害で大変悩んだ所で、23区の中では、現在でも大田区に並んで工業生産高が大変高い区です。その工場公害の問題を克服して、さらに地域の環境を見たときに、大和町交差点は大気汚染、自動車公害で、日本一ひどい所なのです。このような地域の問題を抱えて、これは板橋区独自で解決できる問題ではないのですが、このことは私たちの暮らしと地域環境から地球環境までの一つのつながりを持った課題であることに着目し、低公害車の普及、環境学習、環境家計簿運動を中心とした啓発事業への取り組み

 

 

 

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