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100万トンの大台を超えてしまった状況です。

処分場のほうにつきましては、現在大小3か所ありますけれど、いずれも残余量が少なくて新たな処分場の確保が必要となっています。現在は、排出の前にごみの減量とか資源ごみの収集強化とかいうことが、大きな課題の一つになっています。名古屋市では廃棄物処理の基本計画、あるいはごみ減量化・再資源化行動計画を作り、ごみの減量・リサイクルを進めていく上で、市民・事業者・行政3者の協力あるいは役割分担について、行動計画の中で、具体的に行動の一つひとつの細かいことまで列挙しています。ごみの発生を減らす、リサイクルを一層進める、行政のごみ処理段階でもリサイクルを進めるという3点に集約するように行動が並べられています。次にそういったごみの減量、リサイクルの普及・啓発、あるいはリサイクル活動の支援ということでリサイクル推進センターが設立されました。

この施設は、平成5年8月に名古屋市が設置しましたが、ビルの一角を借り、非常に狭い施設です。再生品の展示、あるいはライブラリーコーナー、リサイクル情報を入れたパソコン設置、備え付けのビデオを見られるようなコーナーがありますが、狭いので、展示が中心の施設となっています。管理運営は、財団法人名古屋市リサイクル推進公社が当たっています。市のほうの事業と、もう一つリサイクル基金というのを設置し、これによる運用益の事業をやっています。

その事業の内容は、館内の展示では、主に各種再生品の展示、またアルミ缶などがどのようにリサイクルされるか、こういったものの資源化ルート、原材料・半製品・再生品を使いながら一般市民向けに紹介をするコーナーとか、リサイクル関係の図書、ビデオのコーナーもあり、来館者の見学とか、あるいはリサイクル学習の場としてご利用いただいています。また参加・体験の事業ということで、不用品交換情報誌の発行、フリーマーケットの開催、リサイクル教室の開催などをやっています。不用品交換情報誌は平成5年の頃から発行し、月刊「くるくる」という名前で毎月1回発行しています。フリーマーケットは、平成3年9月以降毎月1回開いており、場所は名古屋の繁華街にある都市公園の一角を借りてやっており、「フリーマーケットイン光の広場」といっています。そこで開催していた関係で、繁華街なので人の出入りが多い、あるいは定期開催ということで、市民の方々に広く知れわたって、現在では大変にぎわっています。

地域団体への支援事業として、リサイクル活動の支援ということで、一つは空き缶自動回収機の貸し出し、これは特にリサイクル活動の支援というよりも意識啓発を主体としています。地域でも最近各種イベントが開かれるのですが、例えば商店街とかいろいろな団体の地域における夏祭りとか、最近は、小中学校を始めとしてリサイクルキャンペーンをやられます。こういうところで使っていただいて、リサイクルの意識の啓発とか、空き缶の散乱防止に使用していただいています。

その他、資源回収用具の貸し出しということで、回収団体へ回収容器の貸し出しをするとか、地域で自主的にフリーマーケットやリサイクル教室を開いていただく場合には、そういったグループ・団体のほうへ経費の一部助成をするとか、事前に指導者の方に登録してもらい、その方をリサイクル教室に派遣するというような事業をやってます。

次に、家庭用生ごみたい肥化容器の購入補助をした方々に対し、説明会への参加を呼びかけて、作り方を説明しながら、ごみの減量と有機肥料作りなど一石二鳥のようなことを宣伝しながら普及に心がけています。

リサイクルステーション活動に対する支援とは、スーパーマーケットなどの駐車場を利用して、市民団体の方が資源化物を10品目ぐらい持ってきたものを回収します。無化物を含めて一定量回収した場合には、事業協力金を支払う。これは限られた団体ですが、他の団体でも出てくればやっていくように考えています。その他、年に1回程度、リサイクルイベントということで、これはセンターでなく他の大きな会場を借りたりとか、郊外でもやりますが、あるいは他の団体が主催した各種

 

 

 

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