佐々木:人件費ですね。
店頭にただ回収箱を置いておくだけではなく、きれいにしなければいけない。常時回収・管理しなければいけない。そのため人件費は相当掛かりますね。それとか、回収箱とか回収袋とかそういったもの全部その当時負担していましたから。場所の問題で、この法律が施行されて本当に量が増えてくることになると、全部の店で必ずしもそのスペースがあったり、駐車場を持っているというわけではありませんので、残念ながら「一斉にやるべきだ」ということにはならない。それに加えて販売業者についていえば、少なくとも自分が直接輸入しているか、あるいは自分が発注して、自分の名前で作らせて店に置くか、そういうペットボトルでなければ、この法律では義務が無いのです。そういう制度の中で、全店でやるという話はなかなかしにくい。私どもとしては、環境問題の重要性、我々、25年前からそうだったわけですけれども、ごみを夜中に出すのはよそうとか、減量化していこうという流れの中でやっていくことになると、それぞれの企業なり店の状況に応じて努力して下さいと、協力できるところは協力して下さいと、お願いをするに止めざるを得ないのです。その結果が現在だと思います。
吉村:佐々木さん逆に言いますと、チェーンストア協会でアンケートをとって「ペットボトルを店頭で回収している店のほうが来店者数が増えたとか、売上が伸びた」とかいうことを作っていただけると助かるのですが。
佐々木:そういうのがあってもいいですね。
川端:私も一つご質問したいのですけれども、ペットボトル協議会さんのほうで、集まってこないとか自治体が集めてくれないとかいってる場合ではなくてですね、もっと積極的に集めに行ったらいいじゃないですかと思うんですね。実際自分たちが売ってる物を回収するものですから。
中西:どこに集めにいくのですか。
川端:店頭回収をしてるわけでしょう。でも行政がやってくれるのを待ってて、集まってこないとおっしゃってるから。
中西:いえいえ、そういうことじゃないでしょう。
川端:そうじゃなく置けるスペースのあるところには積極的に収納箱を置くとか、荷物を搬入するときに箱出した分、スペースがトラックに空くのであれば、圧縮できるような簡単なものを積んでいって圧縮し、少しでも持って帰るとか、そういうふうな方向ではいかないんですか。
佐々木:それはちょっと違うと思うんです。つまりお店で協力的にやっているところがいろいろあるのですが、そこで回収されているものは行政の方が持ってきていただいてて、東京の場合も持ってきいただいてます。そうではなくて行政がまだ全然収集に手を付けてないところが、先ほどの話のように、3,200のうちの、500しか収集していないということですから、それだけあるということなんですよね、そういう事が現状なので、そこが問題だと。
川端:そういうところにもっと積極的に働きかけられないんですか。
佐々木:それは我々もそうですし、多分中西さんの所もそうですし、行政にはお願いしています。厚生省さんにもその辺は指導してくださいとお願いはしている・・。
吉村:川端さん、また勉強を一生懸命していきますか。
残り時間が後20分ほどですので、皆さんに話し足りなかったこととか、将来のビジョンみたいなものをお話ししていただき、それについては