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ら何か手を打ったかも知れませんけれども。輸入品のミネラルウオーターが一杯入ってきてですね、にも関わらず国内の事業者さんだけ、それはだめだよ、というわけにもいかないですし、輸入品を規制すればGAT違反にもなりますので、時代の流れとしてその規制を続けるということは難しいのではないかということで、今こうなっております。

 

吉村:最近お酒飲んでも、このくらい小さいペットボトルを作って販売に利用していますが、ああいうふうなものが、今までガラスだったのが、いつのまにかペットボトルになっておりびっくりしますね。

 

吉岡:今、コンビニとかスーパーでしか売られていませんけどね、それがもし自動販売機で出るようになるとですね、かなり散乱するんじゃないかと、今はあんまりそういうのは目立たないですよね、逆に空缶とかタバコの吸い殻とか、自動販売機で気軽に買えるものが出てるんでね。

 

吉村:自販機で売っていいとか、自販機で売ってはいけないものとかいうのは、なにか法律があるんですか。

 

吉岡:ないと思います。

 

吉村:そうすると明日から自販機に入っても構わないんですね。

 

吉岡:いきなりやられる前に、厚生省の方に話しに来ていただきたいと思います。私がいれば、しっかりそこら辺は話していきたいと思っておりますので。

 

☆ベットと塩ビの問題

吉村:それから問題を少し変えますが、回収したペットについての品質ですが、回収のやり方など一杯ございまして、塩ビとペットの分別の仕方とか、もしペットボトルの中に塩ビが入ったら本当に使い物にならないのか、そういうところ、本当にこれは技術的なことですけれども、中西さん簡単にお話し願います。

 

中西:結論から申し上げまして、使いものになりません。何故かと申しますと、塩化ビニールというのは非常に溶ける温度が低いんです。ペットは高いものですから、同じに混じって溶かしてしまいますと、低い方は真っ黒けに焦げちゃうですね、丁度白いインクのなかに黒をポッと入れるような結果になっちゃってですね、まずそれがだめだということと、物性的に弱くなって糸を引いたらちぎれちゃって、糸ができないんです。そういうためにいま塩ビというのは、大体1万トンぐらい容器として出てるんですね、その1万トンのために、各処理する工場は、何千万円もする選別する機械をいれなくてはならない。こういうことですから、大体大手ではほとんど使ってないんですね、塩ビは。

 

川端:塩ビ協会にいって、止めなさいといえばこれ簡単ですね。

 

中西:やっぱり自由競争ですからね、そういうわけにはいきませんけれども、現実にはそうなんです。逆に塩ビの中にペットが入っても具合い悪いんですよ。私どもは20万トンですけど、塩ビは1万トンやっぱりあるんです。例えば関西の工場で処理しててもですね、5%ぐらい入ってくるんです。これはいくら消費者の方にお願いしたとしても分からないですね、入ってくるのをとめられない。そのために検知器をチャンと付けてですね、やっているわけで、そういうリサイクル工場をきちっと作ればリサイクルはできるんです。

 

吉村:中西さん、もう一方ですね、例えば根来産業さんの所ですと、例えばペットボトルのボトルで集めてもいいし、ある自治体では品質管理を義務づけたうえで、フレークで集める所もあります

 

 

 

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