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れば別に問題は無いと思うんですけれども、そういう点を今、まあいろいろ議論はしましたけれども、東京都といろいろ話をしております。

 

吉村:どうもありがとうございました。鈴木さん、東京都は国の法を守ってないのではないかと、言われて、なにか言い分がありましたら簡単に反論お願いします。

 

鈴木:よく言われる話なんですけれども、一つは法律は分別収集計画を作るかどうか、市町村側には決めつけてはいないというのが一つあります。法によってですが、市町村は法に従いまして現段階でもいわいる分別収集計画を作って、容器包装法、リサイクル法にそった分別収集にするかどうかは、ある程度政策的判断に任されているというこの枠があるんです。それと東京都の東京ルールというのは任意的なルールということで、つまりあくまでも話し合いでそういったルールを作っていこう、さっき大阪市の濱さんおっしゃったように、ボランティアとおっしゃいましたが、東京都も似たようなことなのかも知れませんけど、ボランティアなのか、あるいはそれぞれの役割を適切に分担をしながらやっていきましょうと、運命共同体なんだから一緒にやっていきましょうということでありますので、これは義務付けというような形ではないといえます。この辺につきましては条例化等の議論もあったわけですけれども、現在のところは条例化についてはあくまでもまだ研究していくような話でありまして、早急な条例化はまず見送って、事業者の方と自主的なお話をいろいろしながら東京都の地域特性に合った仕組みをどう作っていくかということです。今年の9月に事業者の方とそういう話し合いをしていこうという基本的な合意ができましたので、そういったものを踏まえながら、これからまた当然、厚生省さん始め、通産省さん、農林省さんと、いわゆる4省庁の皆さんにもご相談しながらですね、そういうものの仕組みをどうやって作っていくか、という話を今やっていこうということです。

 

吉村:それからさっき濱さんはこう言われました、大阪市の方では、官が民に押しつけない、と言われてますけど東京都は押しつけてますか、そういうことはないですか。(笑い)

 

鈴木:私個人は、押しつけてはいないと思うんですね。私も個人的にはルール懇の答申の時に、ほとんどでき上がった状態で今の仕事に携わって、それを受けた形で、それをどう具体的に生かしていくかという話し合いを主として、事務方としてやって来ましたけれども、あくまでもお話し合いのベースの中でできるところはどこまでか、例えば販売事業者の皆さんの関係でも、コンビニさんとの話し合いでは4月は準備的には無理だということで、10月から入っていただくというのも一つの話し合ったことですから、話し合いというベースになっています。

 

吉村:それでは、佐々木さんもどちらかといわれますと、東京ルールのやり方には、異議があるという感じでいらっしゃると思います。同時にチェーンストアの店頭回収について、どういうふうな限界があるのか、そのあたりのお話しをお伺いできたらと思います。

 

☆コスト負担の問題

佐々木:今の話と、外れるかも知れませんけれども、要するにこういった問題というのは、便利さをどこまで我慢するかと、なるべく地球に負担を掛けないようにしようと、いうところをどうするか、という問題だと思うんですね。そのバランスをとる上で、使用の方を減らすっていうのも勿論の話しですけれども、出るものについてどうするか、とこういうことだと思うんですけれども、その際の話としてですね、やっぱり市民の皆様がいったん出たペットボトルならペットボトル、他のものも一番持って行きやすい場所というものがどうしてもあるんだろうと思うんです。そういう観点からすると、もっと先ほど私が最初の時に話し

 

 

 

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