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ます。そのうちの716です。それで6月までに既に分別収集を実施している所が534ございます。

 

吹田市さんについては、8月からされたというふうに聞いております。月ごとに見ていきますとですね、4月より5月、5月より6月、と順々にペットボトルの回収量が増えております。それに分別収集に取り組む市町村も順々に増えておるという状況になっております。きりのいい10月になればですね、更に取り組む市町村も増えるのではないかというふうに、厚生省ではみております。

あと、これから各論に入る前にですね、参考ということで頭に入れておきたいことをお話しいたしますと、ペットボトルの分別収集をどうして自治体の責務にしたか、ということについて説明いたしますと、外国では全部事業者が引取ってやっているではないかといわれる方もおられますが、日本では全部事業者の方に引取っていただくということにしますと、まずそのゼロから回収システムを構築しなければならないというとんでもない金がかかるし、時間もかかるだろうと。その収集量も多くいかないだろうということがあります。

ところが一方行政の方では、ごみの処理が仕事ということで、古くからやられております。分別収集についてもかなり広く浸透しているということもございまして、既にあるこの分別収集のシステムを利用した方がですね、はるかに効率よく低コストで集められると、ひいてはごみの減量化が早く達成されるということがありまして、日本では分別収集については自治体の責務というふうになっております。

今、ここにおられます中西さんとか功野さんのところでリサイクルしていただいているんですけれども、その業者さんを決める時に随意契約で決めるんではなくて、今現在では入札によって決めております。これは事業参加の公平性とか、リサイクルコストを引き下げていくという観点からより安いところがございまして、リサイクルしていただけるリサイクル業者さんがいれば、そちらの方に引取ってリサイクルしていただくということで、今現状ではやっています。

この2点を頭に入れていただいて次にいってもらえればよろしいかと存じます。

 

☆東京ルールとは

吉村:どうもありがとうございました。これから早速ディスカッションに入っていくわけですけれども、このペットボトルの問題で、吉岡さんの方から説明していただきましたように、始めてからですね、15.8%、後まだ何か月か残っているのですが、目標数値には到底達しないだろう。全国にある3,500の市町村の中で、534市町村が実施というのは、なんか足踏みをしているような感もしますし、こういうふうなのを、こうずっといろいろな状況などをみていますと、東西の大都市のですね、東京ルールという東京都のやり方、大阪方式という大阪市のやってらっしゃる方法があることについて、まず議論をしていきたいと思います。東西の横綱がですね、なんか違う方法でやってらっしゃって、どっちかに決着のつくのを待っていると、日和見の自治体も多いと思います。そういう面で、鈴木さんの方から東京ルールというものを簡単に説明していただいて、それから濱さんの方に大阪方式はここがこう違うんだと、いうふうな形でご説明いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

 

鈴木:じゃ先に、東京ルールの話をして欲しいということなので、東京ルールの話をしたいと思います。東京ルールはですね、基本的には、市民の方と事業者の方と行政が、それぞれの役割分担をして、ごみの減量・リサイクルに取り組んでいくということでありますので、そういった意味では容器包装リサイクル法の精神と基本的には同じものでありますが、市民の方にはいわいるリサイクルのしやすい、きれいな状態で分別をして、販売店に持参していただきたい。例えば東京の場合は、販売店のみなさんにも回収協力をお願いしたい。そしてまた事業者の方には、技術的な面とか、あるいは途中での運搬等についてもご協力をお願い

 

 

 

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