日本財団 図書館


ットボトルから繊維になるということを知らない人が多いと、もっと知らせるべきと。やっぱり情報が少ないということで、いろんな所からもっと市民へ情報提供をして欲しいというようなことです。

その右側の列の一番下、作った企業が最後まで作ったペットボトルに責任をもつべき、規制すべきではというような意見も多かったです。その下にいきますと、これは同じ意見が何度も出てくるんです。回収業者の活用というところでは今と同じ意見が出てきてました。

再生と再利用というところでは、リターナブルボトルの可能性を検討するべきではないかとか、売れる再生品を作ってほしいというようなことでした。

「容器包装リサイクル法」の中にも、リターナブルという言葉が何度もでてくるように、大量消費、大量生産という図式をですね、このままではそういってしまうと。そこで、やっぱりちょっとリターナブルということも考えて、環境コストをもっともっと減らしていってはどうかというような提言も出ました。

今日はそれに関連するお答えがいろいろ聞けるのでは、と思っていますのでよろしくお願いします。

 

吉村:ありがとうございました。ちょうど一巡したところです。これは誰でも経験することだと思いますが、最初にものを言う時はなかなか緊張しますが、一回ものを言ってしまいますと、次から話しやすくなるもので、そういう意味で失礼だとは思いますが、アドバイザーの吉岡さんの方にウォーミングアップをかねて少し自己紹介をお願いします。

 

☆厚生省からみた自治体の容器包装リサイクル法への取り組み

助言者:厚生省リサイクル推進室

吉岡祐次

031-1.gif

 

さっきは開会の挨拶で非常に緊張してしまったんですが、今回は2回目になりますので、だいぶリラックスしています。

「容器包装リサイクル法」について正確に知らない方もいるかもしれないので、簡単に役割分担だけ説明しますと、まず市民の方がですね、ペットボトルについて言いますと、捨てる時にキャップをはずして、中を洗浄して、踏みつぶして、収集場所に出していただく、というところまでが消費者の役割。その後行政側が、ごみの日に資源ごみとして回収して、それをラベルをはずしたりしてペットボトル以外のものをはじくと、それを圧縮して梱包して保管室に保管しておく。そこまでが行政の役割になると思います。

その保管されていたものが、今度はそのペットボトルを作った容器メーカーとかその中身をつめているジュースメーカーの費用負担で、引き取りも含めてリサイクルをしていただくということになっています。

それでこの4月から施行されました「容器包装リサイクル法」が日本全体ではどういうふうになっているのか、ということを簡単にご説明しますと、厚生省の方で1か月毎に各市町村から収集量と再商品化量、データをとっておりまして、今私の手持ちの資料では、4月、5月、6月の3か月分のデータだけございます。何分手集計でやっているもので、すぐに出てこないという弱点がありますが、もうすぐコンピュータ化されてすぐに数字が出るようになります。

それでペットボトルについて言いますと、平成9年度にですね、日本全体で自治体の方が集めようという量が21,000tになっております。それに対して4月、5月、6月の3か月で自治体の方が集めた量が3,555t。計画量に対しまして15.8%の進ちょく率ということになっております。

一方ですね、9年度にペットボトルを集めるという計画を立てた市町村の数が、716市町村ございます。日本全体の市町村の数は約3,200ござい

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION