至っております。そして1994年に、グンゼさん等とも提携いたしまして、衣料分野の商品開発に着手しまして、私が今着用していますこのスーツ上下は、60グラムの2リットルボトル、約30本ぐらいでできています。正に、この4月からスタートしました容器包装リサイクル法に基づく、再商品化事業者兼再商品利用事業者ということで、入り口から出口まで一貫生産をやっております。したがいまして使い捨て社会から循環型社会への構築という面では、実践的に貢献している企業だと自負しております。そしてまあパイオニア的な存在で、今日に至っているということでございます。
そして、その取り組みは、当プラザの会員の皆様方も数度当社にお越しいただきまして、現実にペットボトルから糸なりができているところを見ていただいた経緯がございます。1991年ぐらいから資料に挙げておりますように、関西のスーパーさんにお世話になりまして、5本で5円出るような私設デポジットのような回収機を置かしていただいて、回収させていただいております。
それから自治体さんでは、この「容器包装リサイクル法」に先駆けて取り組まれた、近畿県下の15自治体から回収させていただいております。そして回収業者ルート、これはやっぱり全国ベースのことでございますので、全国の回収業者50社と業務提携いたしまして、業者が資源ごみとして回収したものを引き取らせていただいております。これはすべて有償で引き取らせていただいています。
それから本シンポジウムのテーマになっています「容器包装リサイクル法」上にのって、平成9年度の引き取り量の実態を17ページに載せさせていただいております。指定法人ルート16市4町5事業組合で2,000t、これは直接ベーラー状で当社が引き取らしていただいている分でございます。それから同じく指定法人ルートで業者引き取り分ということで、各地域の業者と提携いたしまして、当社が回収させていただいているものが2,700t。この4,700tが、平成9年度リサイクル法の指定法人でお世話になっている分でございます。それから、自社引き取り分ということで32市町村、生活学校など、これは1,300tほど、これは有償で引き取らせていただいております。そして、スーパーとか飲料メーカーさんの14社さんからも、これも有償で引き取って、最終製品まで再生させていただいております。
結局1984年以来、リサイクル製造工程上、技術開発で30項目の特許を開発いたしましても、コストとのいわゆる競争をやってまいりました。いろんなハードルを越えまして、だから、今おこがましい言い方ですが、リサイクル100%で一本立ちしている。どうにか一本立ちしているというのは当社だけでございます。それで先ほど申しましたように、中西専務理事さんが昭和57年ぐらいから清涼飲料のペットボトルを生産されたとおっしゃっていましたが、工場から出るアウトボトルとかB級品とかそういったものについては引き取らしていただいて、再生させていただいてきた経緯がございます。したがいまして、いわゆる産業廃棄物から皆さん方、消費者さんが使用済みの一般廃棄物へのシフト化をですね、徐々に一般廃棄物としてのペットボトルへとシフト化していくということを目標にしております。問題点等につきましてはまた後で検討させていただきます。
吉村:どうもありがとうございました。それでは今度は少し性格が違いますけど、この千里リサイクルプラザの市民研究員を5年間やっていらっしゃる川端さんのほうからお願いいたします。
☆千里リサイクルプラザ
市民研究員からの問題提起
パネリスト:千里リサイタルプラザ/市民研究員
川端真知子