肉とか魚類ですね。そういうことになると、その商品に衛生問題が起こるし、お客様も嫌われるということでこれを開発したわけです。けれども、逆にこれが出てきますとごみになるということで、その適性使用、実は25年前から取り組んできたということでもあります。あるいは簡易包装、紙の使用という問題で簡易包装の推進ということもずっと続けてきております。お買い物袋を持参していただく、これもいろいろと問題があって、昔は皆様買い物袋とか、あるいは、わらでできたかごみたいなものをもってお出でになったのですが、なかなかそういうことはできなくなって、お店のサービスで買い物袋をお渡ししているのです。これも2度お持ちいただければ、そこでスタンプ制でお買いするという、こんなこともやってきております。
今日のテーマになっておりますペットボトルのリサイクルの関係でちょっと申しますと、我々の業界で一番盛んにやってまいりましたのが牛乳パック、これは皆様にやっていただいていると思います。消費者団体の方とタイアップして、平成8年に既に4,814tです。これは紙ですから回収量は相当量にのぼって、多分お店で出している商品の7割近くが戻ってきているのではないかということでございます。
それから発泡スチロールトレーもさっき申し上げたような主旨で回収しておりまして、これも同じように平成8年ですけれど、2,000t近く回収できているということで、やはり半分近く戻ってきております。ペットボトルは実はこの5年ほど前から取り組み始め、ボランタリーでお店で回収するというやり方をしております。中西さんの所でお出しいただいた資料の中にあります統計と突き合わせて見ますと、1993年に国全体で528tという数字になっていますけれども、協会加盟者で集めた数が31tということでありますから、その年で5.8%くらいになりましょうか。1本を60グラムと計算しますとだいたい50数万本集めたということになります。これが1996年になりますと104tということですから、本数にしますと173万本を集めてきております。
ただここにきまして、これまでご案内のとおり厚生省では、いろいろと廃棄物法という法律の運用上、集めたものを有償でリサイクルしていくという仕組みができなかったわけですから、無償でお渡しすることになっているわけで、そういう意味では、非常にコストがかかってきているという実態があります。場所等にも問題が出てきていまして、限界かなあという印象が非常に深くなっているところで、できたのが「容器包装リサイクル法」ということでございます。とりあえず現状のご案内だけにして次に引き継ぎたいと思います。
吉村:どうもありがとうございました。それでは根来産業の功野さんお願いします。
☆再商品化事業者の取り組み
パネリスト:根来産業
功野圭之介
根来産業の功野でございます。早速ですが、皆様のお手元のレジメの17ページ、ちょっとタイトルが抜けておりますので「ペットボトルリサイクルの現状と課題」とでもお手数ですがご記入いただければと思います。したがいまして、問題点は後ほど当社の現状ということで進めていきたいと思います。
手前どもは1984毎以来、1984年ですから第2次オイルショックですね、その時に従来の合繊のアクリルとか、ナイロンとか、ポリエステルの合繊の繊維を購入しましてカーペットを作っておりました。しかしその原料購入が非常に高くなったものですから、7割カットというところまで追い込まれました。それ以来ペットボトル、ビデオテープ、いわゆるポリエチレンテレフターズというものからできているものですね。ペットスクラップ、年間約19,000tから、カーペット、カーマット、ホットカーペット、いわゆるカーペット類を全部リサイクル原料、すべて再生ということで今日に