立場、経験、知恵などがなるべく違う人たちが、ほどよい時間をかけて、議論(ゲーム)をし、複合合理体を作り上げていく。この用語は、隣室(セッシヨン2)にいる立命館の小幡先生の発案らしいですが、私も早くから、人口を1人、2人と数えることの弊害を説いてきました。いかに過疎地で人口の少ないところでも、緑と対話のできる林業家には、投票権を5人分くらい差し上げてもいいではないですか。
地球に100億人はとてもきない相談ですが、複合合理体10億はなんとかなると思いませんか。
3. 当面のリーダーは女性?
残念ながらこれを証明する直接間接の証拠は、最近だんだん増えてきました。橋龍内閣ももちろん欠格です(狢の力学だけを使ったからです)。
ある種の界面活性剤の分解過程での生成物、ある種のプラスティックからの溶出物が雄の雌化(精嚢の発育不全、精子数が半分以下に、などの生殖障害)を促進、お茶の水の女性学研究センターの原ひろ子先生は、市民グループの女性リーダーの分析をして、「しっかりもので口うるさく、個性が強くてバイタリティにあふれ、ピシャリとものをいい、しかしメンバーの信頼をうる人徳をもった」女性という結果を出しました。こじつけますと、voluntary-vitality-virtueの3Vです。
会社人間の男性は、複雑な組織の中で角を抜かれているのです。男性が女性に伍するには? テレないで井戸端会議の輪に入ることから始めましよう。ただし井戸端会議は、上記の複合体であるべきで、仲良しクラブは格と紙一重だと気をつけましょう。
4. 今日の経験を次にはあなた自身が
コーディネータの久保田さんをはじめ、今日のパネリストの方がた(男性もおいでです)は、いずれも3.の条件を満たしている猛者です。
今日のご経験を全員が各自の地元に持ち帰って頂き、複合合理体のさらに複合を次第につくりあげる、この集まりがその第一歩になれば幸いです。