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H. プログラムディレクター

油汚染野生生物救護ネットワークのディレクターとしてOSPRの室長に任命された野生生物を専門とする獣医師。

 

I. 施設マネージャー

油汚染野生生物救護ネットワークの2人のパート職員のうちの1人で、ネットワーク諮問委員会に推薦され、また、プログラムディレクターによってサンフランシスコセンターとロサンゼルスセンターの運営と維持管理を監督することを任ぜられた人。

 

J. 野生生物ヘルスセンター(ネットワーク運営機関)

カリフォルニア大学デービス校獣医学部内のセンターで、野生生物の個体数に焦点を合わせている。1998年7月1日から油汚染野生生物救護ネットワークの運営機関となる。

 

?X. 油汚染野生生物救護ネットワークの活動内容

 

A. 施設

(本文参照のこと)

 

B. 対応準備

1. 訓練

参加団体の中の監督する立場の人達には、野生生物の救護に関する最高で最新の情報と技術が与えられています。講義の題目は以下のものを含みます(がこれに限ったものではありません)。野生生物に対する油の影響、石油の毒性、病気予防の手法、人体の安全、危機管理、基礎的監督技術、事故対策統轄体制(Incident Command System)、リハビリテーションの方法、飼育時の収容方法、一般的な医療の問題、治療、記録の作成、リリースの判断基準。

救護施設での実習では、救護、保定、および取り扱いに関する手順の訓練が補足されます。さらに、受け入れのためにすべきことが教えられ、適切な洗浄テクニックも披露されます。野生生物の救護と治療に関して資格認定された最高100人の人材を確保するために、有害廃棄物処理および緊急時対応(Hazardous Waste Operations and Emergency Response, HAZWOPER)に関する24時限の訓練が実施されます。油汚染野生生物救護ネットワークの施設内でのみ活動することが予想されるスタッフに対しては、4時限の危険物取扱い(Hazard communication, HAZCOM)訓練が実施されます。

 

2. 模擬対応訓練

油汚染野生生物救護ネットワークの参加団体、スタッフ、ボランティアは、最寄りの海域での油流出模擬対応訓練への参加を要請されることがあります。要請があった場合、電話での受け答え以上の参加に関しては、その分の費用を模擬対応訓練の主催者に対して請求することができます。

 

C. リハビリテーション

任務の声明文(?U.A.)で述べられているように、油汚染野生生物救護ネットワークのリハビリテーションプログラムの目的は、自然環境中で石油製品にさらされた全ての野生生物が、達成可能な最高の治療を受けられることを保証することです。野生生物救護施設では、油流出事故の発生が通報されてから24時間以内に対応できる体制をとります。

 

D. 被害鳥回収作業と救護

油汚染野生生物救護ネットワークの参加団体は、自分達の専門技術が合同事故対策統轄本部(Unified Command)または事故原因者に必要と判断され、要請された場合は、野生生物の被害鳥回収作業を援助します。油汚染野生生物救護ネットワークが最も重点をおいているのは、油に汚染された野生生物の救護やリハビリテーションのための施設や、そうした施設に配置するための熟練した人材を提供することです。搬入数が許容限界に達した場合は、パトロールと救護の要員にはリハビリテーションや獣医学の専門家として施設内で活躍してもらいます。このような場合には、リハビリテーションの方が優先されるからです。その時点から、追加のボランティアは合同事故対策統轄本部に指示される油汚染野生生物救護ネットワークのボランティアコーディネーターによって指定されます。

 

E. 自然資源損害アセスメントへの参加

自然資源損害アセスメント(Natural Resource Damage Assessment,以下NRDA)は、油汚染野生生物救護ネットワークの指定された任務の1つではありません。しかしネットワーク参加団体は、サンプル、死体、データ、および油に汚染された

 

 

 

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