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ハリー・カーター:

1つ付け加えさせていただきますと、メキシコ湾の地域よりもずっと西海岸の方が野生生物が多く生息しています。ですから、流出事故がそこで起きた時は被害を受ける野生生物が圧倒的に多く出る訳です。

 

植松:

少し議論がリハビリテーションセンターの話から全体の話にずれてきているようですので、議論をリハビリテーションセンターの話に引き戻したいと思います。ジョナ・マゼットさんは油に汚染された野生生物の救護に関して世界的に活躍されていますし、先月モンクレーで国際的な会議の座長をされました。さて、マゼットさんにお聞きしたいのですが、救護の施設はカリフォルニアが世界のトップだということはわかったのですが、カリフォルニア以外のアメリカ国内の施設の状況や、日本とアメリカ以外の国の状況についても教えていただけますか。日本には施設はありませんが、南アフリカやオーストラリアやニュージーランドといった国にはあるようです。マゼットさんにご紹介いただいて、リハビリテーションセンターの話をまとめさせていただきたいと思います。

 

ジョナ・マゼット:

まず、先程ご指摘がありましたように、大きな事故があって目覚めるということは、アメリカのどの州でも世界のどの国でも同じようなことが言えると思いますし、この流出事故の対応というのは新しいプロセスです。そうしたみんなが新しいという環境の中で、やはりカリフォルニア州が最も早く手を打ってそれがかなり成功したことから、世界中の国々、アメリカの他の州、特にハワイ、オレゴン、ワシントン州にとってモデルになっていると言えると思います。外国で言うと、先程出た南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国々とよく協力して情報交換をし、そういった国でカリフォルニアと同じようなプログラムが作れるように手伝っています。そのような情報交換などは、日本ともこれからできるようになることを望んでいます。

 

植松:

リハビリテーションセンターは日本にも是非欲しいですし、アメリカとも協力しながら放鳥率を75%に近づける努力を官民上げてやれればなあと我々NGOは思っています。さて、実際にそういった事を決めていただける環境庁の水谷さんにお聞きしたいのですが、水谷さんも我々と一緒に苦労してきた仲ですので、色々とアイデアがおありのことと思いますが、リハビリテーションセンター、それから救護について環境庁さんで今お考えになっていることがありましたら、フロアーの方にも是非ご紹介していただきたいと思います。もしアメリカの先人の方々にご質問がありましたら併せてどうぞ。

 

水谷:

リハビリテーションセンターの件については、今回ナホトカ号事故が起きて実際にはウトナイに移送して緊急に対処したという経験も踏まえて、それからアメリカから来ていただいた方々からも色々なアドバイスをいただき、やはり施設が必要であろうということで、来年度予算に向けて要求をしているところです。規模について、先程最低限こ

 

 

 

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