最後に
人間やその他の生物にとって、短期的、また時には長期的な影響を環境に与えるという意味でも油流出事故は非常に危険である。現在の油回収方法はとても完璧とはいえないものであるが、私たちは油流出がどこでいつ起きようとも、油流出の被害をできるだけ少なくする努力をこれからも続けていかなければならない。米国では、OPA90および国家緊急時計画により、油濁事故対応と油回収作業が国家的な優先順位に位置づけされ、FOSCの任務に野生生物保護も含まれることになった。地区緊急時計画が作成されるようになって以来、油濁事故への対応が、トラスティーとNGOの協力の下では、油回収と野生生物保護は両立できるということが実証されるようになった。