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5. 試料の採取の概要

病理解剖の際、主な臓器あるいは組織についてはほとんどすべての種類を凍結保存し、あるいは組織検査のためにホルマリン固定した。その概要を下図に示す。

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なお、体内から得られた油の分析については国立環境研究所化学環境部動態化学研究室の柴田康行室長らのグループにご協力をお願いした。後述する結果はすべて柴田室長らの手によるものである。

 

6. 主な鳥種における体表の油汚染とその影響

検査対象となった鳥の種類は多彩であったが、全290羽のうち、ウミスズメが133羽、ウトウが66羽を占め、この両者で全体の68.6%に及んだ。これらについて、体表の油汚染の程度を検査し、油の付着と死因との関係を考察した。

原則として治療を施されていないウミスズメ53羽ならびにウトウ61羽について、その体表の油汚染の程度を調べると次のグラフのようであった。

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