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メタンと二酸化炭素のみから成るガスの場合、上記の値に照らすと、メタン含有量は97〜1000%の間でなければならない。これはいくぶん許容範囲を超えているが、メタン含有量を100%とすることは不可能である。

 

今日の規制に適合するエンジン用のガスのウォンベインデックスの最大変動幅(±2%)に関して、エンジンメーカーから求められている条件に基づいたものがタイプBのバイオガスである。

Wobbe indexlowerbiogas Type B Min = 44.7 MJ/Nm3

Max = 48.2 MJ/Nm3

 

メタンと二酸化炭素のみから成るガスの場合、上記の値に照らすと、メタン含有量は96〜100%の間でなければならない。

規制に適合しないエンジンでタイプBのバイオガスを用いた場合、走行性能やエミッション基準、耐久性を確保するには、この組み合わせを利用すればよい。走行性能やエミッション基準、耐久性は、タイフAのバイオガスによるものと匹敵する。

報告書は、自動車用燃料としてのバイオガスに関する将来の目標は、タイプBのバイオガスに合致すべきだと規定している。

 

仕様

 

O導入

 

仕様に関する準備は、スウェーデンガス協会(SFC)と運輸通信研究庁(KFB)によって進められた。このプロジェクトは、スウェーデン技術ガスセンターの主導の元、作業グループによって実施されている。

同プロジェクトの最終目標は、自動車用燃料としてのバイオガスの仕様を作成することである。同時に、バイオガスに対するスウェーデンの基準に関する取組みにも注意を払う。このため、スウェーデン基準(SIS)へのデータ移転が容易になるように仕様を準備している。

最終目標に到達するために、技術的、経済的、環境的な側面に特別の注意を払う一方、基本的な技術に関する材料も準備された。技術的なベースは、バイオガスの生産者、エンジンメーカー、装置類のメーカー、その他関係者らによって受け入れらている。協議は広範な関係者の間で行われた。

作業グルーフは、上記の基本事項を準備する際、国家基準化グルーブのエンジン燃料に関する技術委員会(STG TK85)、特に天然ガスとバイオガスに関する作業グループ5(AG5)からのアドバイスを求めた。

 

 

 

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