目的は、天然ガス用に開発された充填装置や自動車関連機器が、バイオガスにも利用できるように、質に関する仕様を調整することである。
研究や開発が進めば、仕様が変更することになる。
基準策定の前に、必要条件のレベルと試験方法およびサンプル抽出方法について確かめる必要がある。また、こうした規定は、スウェーデン独自のものではなく、国際的な取組みを受けたものとしなくてはいけない。
継続作業の基本は、技術や質、経済、環境の観点から自動車用燃料としてバイオガスをどのように利用すべきかとの問いに対する最適な解決策を導くために、性能向上が図られている装置や自動車の両方を改造することである。
1. 範囲とアプリケーション
この仕様は、自動車用燃料としてのバイオガスに必要とされる条件を定めるものである。ここでバイオガスというのは、有機物質が無酸素状態で生分解されて生じたものを指す。
バイオガスは、様々なガスが混合されてできており、主な成分はメタンと二酸化炭素である。また、ごみ処理場から生成されたバイオガスは窒素を含んでいる。成分としては水蒸気や硫化水素もある。
バイオガスがこの基準を満たせるようにするためには、エンジンの運転性能やエミッションの量、耐久性の観点からも、二酸化炭素、水蒸気、硫化水素、や汚染物質の含有量を制限する必要がある。
水素ガス、天然ガス、プロパンなど他のガス燃料とブレンドされるバイオガスは、この仕様には含まれていない。
2. 参考
SS 01 42 30
試験方法の正確さ、複数の試験所での試験による繰り返しと再生産の度合い
ASTM D 1142
露点温度の測定による、ガス燃料の水蒸気成分に関する試験方法
ASTM D 1945
ガスクロマトグラフィーによる天然ガスの分析のための基準的な方法
ASTM D 2613
Standard Test Method for Knock Characteristics of liquolfied petroleum Gas by the Motor(LP) Method.
ASTM D 2650
Test Method for Chemical Composition of Gases by Mass Spectromeotry.