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報告書には、基準「1」にあてはまらないエンジンのバイオガスと天然ガスとの直接的な互換性についても記述がある。天然ガスのウォンベインデックスは、しばしば(特にスウェーデンでは)いくぶん高めで、このため、質の改善が計られたバイオガスのウォンベインデックスの上限範囲を超える。

 

5. 自動車用燃料としてのバイオガスの基準化を目指しての、STGのナショナル・スタンダード・グループTK85エンジン燃料、AG5(天然ガスおよびバイオガス)への参加。

 

上記のグループとの初回会合で、天然ガスの場合と同様、自動車用燃料としてのバイオガスの基準化が求められていることが確認された。

基準化が求められる主な理由は以下の通り。

・ ガスを燃料とする自動車のエミッションの状況を確かめる

・ 自動車の運転性を確保する

・ 将来の環境基準への適合を可能にする.

(ガス系燃料が低公客車に対する税金補助の対象となることから、おそらく必要になる。

 

第2回会合での主な取組みは以下の通り。

・ 欧州基準およびスウェーデンの試験所に適した試験方法に対するレビュー

・ サンプル抽出のためのレビュー

・ 入手した分析結果に関する論議に備えた計画のレビュー

・ 将来、窒素系汚染物質を燃料基準に含めるか否かの審査

・ 将来、硫黄含有量も燃料基準に含めるか否かの審査

・ 入手できる分析結果(可能であればリンシェピング、ウプサラ、トロルへツタンからの結果も含む)のまとめ。

 

分析の範囲も協議の対象となった。

仕様および基準は、供給ガスに求められている条件を定めたもので、この条件は常に満たされることになる。供給ガスの質に関する認証システムは、ガスの質を保証し得るものでなければならない。同グルーフは、スウェーデンガス協会または他の相当機関が、ガスの質に関する認証システムの指示にあたるよう提案した。

同システムの基本概念は、以下の通り。

・ CO2やH2Sといった重要なハラメーターや露点についての、充分に確立された方法による継続試験

・ ガスの質が示されるような、仕様と基準の条件に応じた研究所での分析

・ 測定結果と質に影響する事項についての登録と文書化

 

 

 

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