環境および健康
ディーゼル・エンジンに関してこれまでに実施された計算によれば、微粒子、炭化水素および二酸化硫黄の排出は減少したものの、窒素酸化物の排出は同程度か、やや増加しています。乗用車の燃料噴射システムを調整する試験では、窒素酸化物を減らす効果が確認されています。
菜種の育成には肥料およびトラクターの燃料として、化石エネルギーが必要とされますが、これらは一部はトラクターの二酸化炭素の排出、一部は栽培に伴う一酸化二窒素の排出により温室効果ガスを増やす結果となります。
しかしながら、RMEはディーゼルほどは環境に悪影響を与えませんRMEのエネルギー含有量のほぼ5分の1が化石燃料の投入量に相当します。このことは、RMEは二酸化炭素の排出量を約5分の4減らす計算になります。もし農業機械がRMEで動くようになれば、排出はさらに減少します。しかしながら、菜種栽培にあたってはチッ素肥料が比較的多量に使われており、これにより、主要な温室効果ガスである一酸化二窒素の排出のリスクが高まることになり