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● ディーゼルに比べ、環境に与える影響がかなり少ない:化石エネルギーの投入はRMEのエネルギー含有量のほぼ5分の1で済みます。

● 全体としてディーゼルよりやや少ない排出物

● (RMEが非課税であるとの前提で)ディーゼルとほぼ同じ燃料コスト

● 1ヘクタールの冬菜種から880リットルのRMEは生産できる。これは中型の乗用車を14,000km走行させるのに十分な量です。

 

技術

 

簡単な生産過程、小規模な設備においても

 

RMEは比較的簡単な技術により生産されます。菜種油は菜種を圧搾することにより作られます。この油は、常温の下で苛性ソーダを触媒とし、約10%のメタノールを加えることで菜種油メチルエステルに“転換”されます。生産にあたっては大規模な工場施設を必要としません。飼料カスの他に、農業用のカリウム肥料や化粧品用のグリセリンが副産物として得られます。

 

伝統的な農業技術で育成される作物

 

菜種は通常の農業技術により生育します。農薬の使用を減らし、収穫を増加させる多品種の開発のための積極的な努力がフランスで行われています。

 

エンジン技術

多くの新しいエンジンがRMEに”適用”できますが、古いエンジンは調整が必要です。

RMEはホースや取付け部品など特定の材質に影響を与えます。いくつかの新しい乗用車やトラックではすでに対応がなされています新型フォルクスワーゲン、アウディおよびメルセデスの乗用車は、たとえばRMEが使用される時も通常の保証を行なってい文す 多くのメーカーが1997年中の認可を待っています。ある種のトラックと同様に、多くのトラクターやまた包括認可を受けています。

 

改良を必要をしない混合

混合したRMEは通常のディーゼル・エンジンで使用することができます。好ましい効果として、RMEは都市型軽油の燃焼効率を高めており、このことがこの燃料の普及に役立っています。

 

 

 

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