日本財団 図書館


エンジン技術

エタノールを燃料として使うためのいくつかの異なった方法があります。

● ガノリン・エンジン向けの低濃度混合

● ディーゼル・エンジン向けの低濃度混合

● ガソリン・エンジン向けの純粋物

● ディーゼル・エンジン向けの純粋物

 

炉合燃料た挿してはエンジンの改良は不要

ガソリンに少しだけエタノールを混合することは、燃焼に関しプラスの効果があり、例えば一酸化炭素の発生を減らすことができます。エタノールの混合はまた、オクタン価を下げることなく、ベンゼンの含有量を減らすことを可能にします。1リットルの低濃度混合エタノールは、エタノールのエネルギー成分が少ないにもかかわらず、実際上1リットルのガソリンと同等です。EU域内での現在の基準では、最大限5.5%の混合率に制限されています(米国では10%)。

 

イソブタンとエタノールの反応はエチル・ターシャリー・ブチル・エーテル、ETBEを生成します。イソブタンは精製所からの副産物です。ETBEはエタノールと同様の特性を持っており、オクタン価を向上させ、環境に対する影響を改善するためにガソリンに混合するのに最も適したものです。ETBEはメタノールから作られる添加用MTBEの代替となることができます。ETBEはイソブタンが化石燃料から作られているため、45%が再生可能です。

 

軽油にエタノールを少しだけ混合することは可能ですが、エタノールが軽油に溶けないため乳化剤が必要となります。15%のエタノールを混合したスウェーデンでの実験では良好な結果が出ています。好ましい効果として硫黄の排出がほぼ25%近く減少したことがあります。

 

エタノールの高濃度混合では改良が必要です。

エタノールはガソリン車の燃料系統と点火系統を改良することで、ガソリンの代わりとして使用できます。これらのいわゆるFFV車(可変燃料車)は、エタノール、メタノールおよびガソリンのある組み合わせ、あるいは混合で動くことができる。スウェーデンの寒冷な気候の下での始動を確実なものにするため、85%エタノールと15%ガソリンの混合物(E85)が使われています。FFV車への追加コストは現在では8,000スウェーテデン・クローネですが、大量生産により、これは安くなるでしょう。着火促進剤を加えることでエタノールはディーゼル・エンジンの燃料としても使用できます。この種の燃料は、例えばバスやトラックで使用されます。エタノールはガソリン・エンジンのように、完全な無水であることを必要とするものではありません。しかしながら車の改良は必要で、現在の小型バスでは1台につき約30,000-50,000スエーデン・クローネのコストがかかります。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION