生産コストはひとえに状況次第です。レポート「代替混合燃料」による推定では、現在の作物原料価格を使った場合、1年当たり55,000冊3のエタノールの生産能力をもつ工場でのエタノール生産コストは、1リットル当たりほぼ4スウェーテやン・クローネ(650スウェーデン・クローネ/MWh)です。エタノールの低いエネルギー含有量および配送コスト等を考えれば、1キロメートルあたりのその燃料コストは税金を含んだガソリンの現在の価格とほぼ同等です。
ディーゼルで動くバスについての、この燃料と整備コストはディーゼル・エンジンよりも高いものになります。
窒素酸化物や発癌性の炭化水素の発生は、ガソリンやディーゼルから純粋エタノールに替えることで減らすことができます。ディーゼル・エンジンは大幅に硫黄排出物を減らすことができます。
スウェーデン環境調査協会IVLは作物の生育からバスの運行を含む、生産過程に必要な蒸気の製造のためのバイオ原料と同様に現代の処理技術の使用まで、エタノール・システム全体に関するライフサイクル分析を行ないました。
この分析によれば、エタノールの生産および使用による環境全体への影響は、都市型軽油の生産と使用による環境への影響の20%程度と推測されています。
酸性化
エタノール・システムでは、車からの酸性化合物(窒素酸化物、硫黄酸化物)の排出は少ない。しかしながら、作物の生育や輸送からの寄与を考えれば、総排出量は都市型軽油と同程度の排出となります。改良されたバスやトラクター・エンジンはエタノール・システムからの排出を減らすことができます。
健康への影響。エタノール燃料は微粒子や炭化水素の排出を減らします。このことはとりわけ人口の多い都市では有益です。