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(g) 機械的エネルギー(潜在的あるいは運動エネルギーとして保存されたエネルギーを含む)

(h) 電気的エネルギー

 

これらの危険因子やこれに関連した危険性が存在しても、必ずしも事故が起きるとは限らない。実際に事故が起きる際には、いくつかの条件が重なっている。それぞれの燃料についての深刻な危険性を以下に示す。

 

圧縮天然ガス(CNG)

 

o 引火の危険性‐ガス漏出による引火からの火災あるいは爆発。このようなガス漏出は燃料供給機器あるいは燃料システムの損傷、不適明な部品の使用あるいは不十分な設計といった原因から発生する。漏出した高圧天然ガスは静電気により引火するおそれがある こうしたケースはたびたび発生しており、中には車両が破壊した例もある。

o 毒性の危険性‐天然ガスは密閉された場所に蓄積する可能性がある。臭いは実際のガスの充満に対する十分な警告にはなっていないようだ。

o 高圧の危険性‐燃料システム部品の欠陥あるいは不適切な組み立てあるいは解体により発生する燃料タンクの爆発や飛散物による損傷、燃料ホースおよび燃料パイプの詰まり。

o 機械的エネルギーの危険性‐天然ガスのコンプレッサーは高速で回転運動や往復運動をする部品を持つ。このような装置の欠陥によって破片が飛び散るなどの事故につながる。

 

液化天然ガス(LNG)

 

o 引火性の危険性‐燃料の漏出から引火する火災や爆発、無臭の燃料ガスは危険性が高い。

o 毒性の危険性‐無臭燃料ガスに暴露されたことによる窒息、高圧の危険性について、液化天然ガスの貯蔵圧力は圧縮天然ガスの貯蔵圧力ほど高くはないが、依然として重要である。また、閉じ込められた液体燃料は暖めたり気化することで極端に高い圧力を発生する可能性がある。

o 低温の危険性‐液化天然ガスは燃料の)低温因子に関連したさまざまな危険性を持っている。

o 構造的欠陥は低温燃料や燃料の気化ガスに暴露された構造物の)応力から発生する可能性がある。構造的欠陥はまた低温燃料や燃料の蒸気に曝された材料の劣化により生じる可能性がある。

 

プロパン

 

o 引火の危険性‐プロパンガスは低い場所に集まる可能性がある。 プロパンの気化ガスによる大きなかたまりが爆発する可能性がある。

o 毒性の危険性‐プロパンガスは低い場所に集まる可能性がある そしてこの)ために、呼吸のための換気が必要となる。

 

メタノールおよびメタノールの混合物‐メタノールおよびメタノールの混合物に関する重要な危険因子および危険性は次の通り:

 

 

 

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