o 引火の危険性‐燃料タンクの中の蒸気ガスは常温の範囲で引火する。
o 引火の危険性メタノール火災における炎は他の炭化水素火災の炎ほど明るくない。このことは火災による怪我や損害を少なくする利点である一方、メタノール火災の初期の発見をより困難なものとしている。
腐食の危険性-イオン化した液体であるため、メタノールは弱酸性であり、いくつかの金属を腐食させる。
エタノールおよびエタノール混合物
o 引火の危険性‐燃料タンクの中の蒸発ガスは常温の範囲で引火する。
腐食の危険性‐イオン化した液体であるため、メタノールは弱酸性であり、いくつかの金属を腐食させる。
o 毒性の危険性‐飲用とされる。しかし通常は変性し有毒化しなければならない。
バイオディーゼル‐バイオディーゼル燃料混合物のバイオディーゼル部分に関する重要な危険因子および危険性は以下の通り:
o 腐食の危険性‐バイオディーゼル燃料とガソリンあるいは通常のディーゼル燃料との間の組成の違いによるエラストーあるいはモノマー生成による障害。
毒性の危険性‐毒性のない物として扱われているが、一般的に脂肪酸とメタノールのエステルである燃料の摂取。もし摂取された場合、メタノール成分は分離される。人間を含む霊長類においては、このことは毒性のある結果をもたらす。
水素
o 引火の危険性‐ガスの放出あるいはガスの漏出による引火(特に静電気による発火)からの火災あるいは爆発=水素燃料は臭いを付けられていない引火性ガスであるということに注意すべきである。
o 腐食の危険性‐ある種の金属の水素ぜい性は水素に関連した一種の腐食の危険性を示している。
o 高圧の危険性‐水素燃料システム部品の欠陥あるいは不適切な組立てあるいは解体により生じた燃料タンクの爆発や飛散物による損傷。
電気
o 引火の危険性‐回路のショートなどの電気の不都合により発生した火災…
o 腐食、毒性あるいは高温の危険性‐バッテリーの電解液との接触により発生
o 電気的エネルギーの危険性‐感電
D.結び
危険性のない燃料は存在しない.燃料の持ついくつかの危険性は明らかであるが、危険因子と危険性に関する体系的な検討により、見落とされていたかもしれない危険性を認識することができる。
o 各代替燃料に関して、装置と取扱いの改良が求められるであろう。
o 代替燃料は現状に対する一時しのぎの代替ではありえない。
この研究からの全レポートはその他の危険因子および危険性についての情報を整理するための枠組みを提供する。しかしながら、危険因子および危険性の結果についての情報を含むリスク評価は、さまざまな燃料、燃料システム、燃料供給装置、および代替燃料を使用する上での全体的な戦略の安全格付けについて結論を出す手だてとなることができる。