大型自動車
連邦政府は、大型自動車デモンストレーション計画を実施しており、中型商用配送車とトレーラーやごみ収集車を含む大型トラック、合計約170台が対象になっている。
配送車は、ガソリンに加えて、CNGやプロパン、85%メタノールといった複数の代替燃料を使用するものである。
エネルギー省は、大型トラックの取得費用および運行費用の約半分を拠出しており、残りについても様々なところからの資金提供がある。
各車の性能、燃料消費、問題点などのデータが収集される。また、代替燃料車、従来型の燃料を利用する車ともに、エミッションの試験が行われ、この結果が集められる。
さらにエネルギー省は、州政府による代替燃料大型車の購入を支援する認定プログラムを実施している。
まとめ
代替燃料大型自動車は、依然として開発初期段階にある。政府の代替燃料大型自動車デモンストレーション計画は、開発プロセスの触媒になっている。エタノールを燃料とする「アーチャー・ダニエルズ・メタノール」トラックで、新技術の実行可能性が示された。技術は路上走行試験を通じて向上してきている。ユナィテッド・パーセル社が圧縮天然ガスを燃料とする配送車を導入するなど、代替燃料の受け入れ度は高まっている。
96年には、代替燃料を使用する大型トラックを、直接トラックメーカーから購入することが可能になった。97年にはプロパン自動車も発売される可能性がある。
*天然ガス自動車の充填は、セルフサービス方式になってきている。
これまでのところ、3ヶ所の液化天然ガス充填所が設置されており、どれも消費者が直接充填を行う。
*この情報は、国立再生エネルギー研究所(NREL)の許可を得て翻訳ならびに転載したものです。ここにNRELのご協力に感謝を申し上げます