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2. フランスにおけるバイオ燃料の生産

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2.1 エネルギー用の菜種メチルエステル

 

数年にわたり実施されてきたプログラムの結果、1994年以降、ガソリン・スタンドにおいてディーゼル燃料と5%エステルの混合物を供給できる見込みがたった。この間、選ばれた事業所に属する5000台以上の車両が、20%から30%の間の混合物を含む混合燃料を使用している。いくつかの経験からは50%エステルや純粋エステルに関しても利用可能となっている。認可された全生産能力は年間302500トンに達している。この数字にはベルギーとイタリアにある二つの施設も含まれている。

 

2.2. エタノールとETBE

 

水によるガソリンとエタノールの相分離は、配送、輸送及びエンジン調整が非常に困難なものになっているため、フランスの使用者はエタノールを直接ガノリンと混ぜて使うのではなく、ETBEの形での燃料として使うことを選んだ。

 

ETBEは45%のエタノールを含んでおり:

-オクタン価向上のための優れた添加物である。

-一酸化物の排出を減らす。

-ガソリンの新規格に利用可能で、芳香成分、特にベンゼンを減らす。

 

1995年1月に、フランス議会は汚染に関し、とりわけ深刻な郊外地域において、特に農産物を原料とした含酸素燃料をガソリンと混ぜて使うという試験活動を法律で奨励するよう決議した。この決定はバイオ燃料市場にとつて、新しい財産になるはずである。

1995年に、燃料のためのエタノールは10000ヘクタールの甜菜糖および8000ヘクタールの小麦から生産されるだろう。現在のETBEプロジェクトは2000年までに、70000ヘクタールの小麦お

 

 

 

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