スウェーデンにおけるメタンを燃料とする大型トラックの販売台数は合計で325台で、うち233台は天然ガス・トラック、92台がバイオガス・トラックである。また、メタンを燃料とする自動車は約250台あり、うち約150台が天然ガス自動車、100台がバイオガス自動車である。スウェーデンが保有するメタン燃料車は1997年6月時点で約575台となっている。
スカニア社が、NGVの輸出としてはこれまでで最大規模の252台のバスを、シドニーに輸出するなど、天然ガスバスは輸出製品となってきている。さらに、同社とボルボ社は、あわせて40〜50台のバスをデンマーク、英国、ドイツ、スペイン、アイルランドに販売している。
5.2 バイオガス関係者の新たな決定
Iveco社は、北欧における初のガストラックを製造した。エンジンと自動車の製造元が、ガス燃料プロジェクトを開始することを決定した。スウェーデンにおいては、主にバイオガスの販売区域に焦点が当てられている。実際のところ、リンシェーピング市のプロジェクトは、フランスの4カ所と米国の上カ所で実施されているプロジェクトのモデルケースになっている。また、エストニアと中国の代表団が同市を訪問している。
ボルボ、スカニア、DAF、MAN、メルセデスベンツ、Iveco、Russian Liazの各社は、メタンを燃料とする都市バスの導入を決めた。Neoplan、Carrus/Wilmaといった一部の車体メーカーは、ガスバスのシャシーの車体を製造している。スカニアとボルボは、トラックを提供している。1997年6月13日には、ボルボの副社長、Per-Erik Molin氏が、メタンを燃料とするトラックが一般市場で入手可能になったと発表した。両社は、初めてガストラックの概念を商業化したことになる。さらにボルボは、バス、トラック、自動車まであらゆる種類のガス自動車を製造した初のメーカーとなった。