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3 環境

3.1 測定結果

排出ガス抑制に関する技術開発は、1990年代以前、1990年代、1990年代以降の3段階に分けられる。

 

以下の表に示されている排出ガス量は、欧州のECE R49サイクルおよびUS FTPサイクルで測定されたものである。ECE R49サイクルは、固定された13のエンジン運転条件で、エネルギーの量を測定する方法である。US FTPサイクルでは、加速時と減速時を含めた運転サイクルで測定が行われる。ECEサイクルは欧州の規制の代表であり、FTPサイクルでは都市部の運転状況に近いことから、「北欧共同ガスバス・プロジェクト」では、両方のサイクルに従って目標が設定されている。

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COとHCは触媒で浄化できるため、エンジン開発の焦点はNOxの排出量にあてられている。PMの排出原因とされているのは潤滑油だが、今のところ研究報告はない。

 

エンジンが最適化され、(上記の表の下の方の数値にあるように)排出ガスが少ない場合、メタンを燃料とするバスは、人体への影響の面からみて、現行のバスの中では最もクリーンである。また、燃料補給、流通、清浄化などの観点からも有望である。

 

 

 

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