管理制度およびその他の措置
シナリオ2では、ごく近い将来に管理システムおよびその他の措置を導入することが求められている。我々は、SIKAの報告で想定されている管理システムを基に算定を行った。管理制度の内容は以下の通り。
1. 1997年から2010年まで、エタノールに対しては二酸化炭素税を課さない。
2. 1997年から2001年まで、燃料として利用されるエタノールに対しては、VAT(負荷価値税)を免税とする。この期間以降は、通常のVATが課される。
3. 97年には無税のエタノールに対するエネルギー税を段階的に引き上げ、2010年には1リットルあたり2.50クローナとする。
4. FFV購入の補助金が拠出される。補助額は追加費用全額である。補助金額は、98年が1台あたり推定7000クローナだが、2010年には同5000クローナに低下すると見込まれる。
5. 大型車購入のための補助金が拠出される。補助額は追加費用全額である。補助金額は、98年が1台あたり推定3万クローナだが、2010年には同1万5000クローナに低下すると見込まれる。
ガソリンとエタノールの相対価格が期間を通じて一定に保たれることが前提になっている。このシナリオによる、エタノールに対する課税方法を表11に示す。