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代替燃料の利用効率が高まれば、こうした燃料の需要を減らすことができる。効率利用が進めば、(例えば石油/エタノールの比率が1/1.5から1/1.3となれば)FFV向けのエタノール需要は、82万m3から約71万5000m3に減少すると見込まれている。

 

・流通コスト

目標となる2010年までに残された期間は短いため、エタノールを既存の流通システムで大量に導入する必要がある。燃料の種類に幅をもたせる必要などもあることなどから、これはおそらく最も費用がかかるシナリオである。表8は、各種エタノール燃料の流通コストを示したものである。

 

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・車両コスト

現在、FFVにかかる追加費用は1台あたり推定約7000クローナである。FFV市場として大規模な市場が形成されれば、購入費および運転費用は最終的には従来の自動車と同じ水準になる。

エタノールバスの購入費用は、従来のバスを約3万クローナ上回るとも算定されている。バイオガスを燃料とする自動車の追加費用は約4万クローナと推定されているが、電気自動車の費用算定は複雑である。

 

 

 

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